中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

戦勝国って何

2015年09月03日 | 日中関係
抗日戦勝70周年のイラストが日本アニメのパクリって何なんでしょうか。

前回の投稿の続きです。

今日は「抗日戦争勝利70周年」、久しぶりに日本ブログ村の中国情報を開いたが、ほとんどこれについて触れられていない。どうしてかな。

式典のニュースを見ていて、仕方がないやなあと思いながら、一方でやりきれなさがこみ上げてきた。和解のための行事で今の日本人や日本とは関係ないと言いながら、その一方で抗日を前面に押し出し、軍事パレードでは日中戦争で日本軍とたたかった部隊を行進させ、新兵器を並べて軍事力を見せつけることに終始した。国威発揚という言葉がぴったりする式典でした。

日本は何度も謝罪し、経済技術援助を行い、中国の近代化に協力を惜しまなかった。そして戦後70年も経っているのに、まるで昨日のことのように「抗日」の記憶を呼び起こし、メディアに日本軍のかつての悪逆非道ぶりをこれでもかと言わんばかりに報道させる。和解の雰囲気なんてこれっぽっちもないですな。戦争のために亡くなった日中両国の人々への哀悼の意を表し、和解の礎とする気持ちが感じられず、ただ国家の威信と現中国の正当性を宣伝するだけの大げさな式典でした。安倍首相が乗り込んで、和解の声明を発表したらよかったのにと思いますが、軍事パレードはやはり参観しない方がよかった。

ロシアの50周年60周年対独戦勝記念式典には、西欧諸国首脳が参加したが、今回はウクライナ問題で反発して不参加。今年の式典は仰々しく著しく愛国主義に傾斜したものだっという。ドイツのメルケル首相は、式典に歯参加しなかったが、翌日『ウクライナ問題に対するロシアの姿勢は受け入れがたいが、何百万ものソ連兵士の死にドイツは責任を負っている』として、式典の翌日に無名戦士の墓への献花に訪れたそうである。これにならって安倍首相も、日中戦争で亡くなった中国人への哀悼の意を表するために、小泉首相にならって盧溝橋の抗日戦争記念館にでも行って花をささげればよかったんじゃないかと思う。

中国が共産党の一党独裁国家であり、国内の民主活動家を抑圧し、チベットやウイグルの独立運動を力で抑え込んでいるのは周知の事柄。そして天安門広場では民主主義を求める多くの民衆が虐殺された事実には、いまだに頬っかむりです。このような国が『抗日戦争は善が悪に勝った戦いだ』というのは無理がありすぎます。『中国は日本に完全勝利した』というのもちょっと無理でしょう。それに周知の如く、日本と戦った主体は共産軍ではなく国民党軍であったのです。

先進7か国の首脳が揃って欠席したのは当たり前なのだが、先進国の中で唯一韓国のパククネだけが何を血迷ったか出席。朝鮮日報は『パク大統領は、現在の韓中関係を「患難之交」(困難な状況を共にしてくれた友人)という言葉を使って表現し、習主席は「以心伝心」という言葉でこれに応じた』と報道しています。

朝鮮戦争で韓国と戦ったのは中国ではなかったのかな。
あの60年前の恨みはどこにいってしまったのでしょうね。たった半世紀で忘れるらしいです。日本への恨みつらみは1000年も忘れないそうですけど。
それにしても人権を抑圧してはばからない独裁国家と蜜月とは笑わせます。
産経新聞は、朴大統領を、閔妃にたとえて事大主義だと非難し、韓国政府の怒りを買ったのですが、この指摘は正しい。北朝鮮を抑えるためには中国と良好な関係を保たなければならず、日本を批判するために中国と共同戦線を張らなければならない。そのために価値観の違いなど知ったことではないのであります。閔妃は、勢道政治を行って政治を腐敗させ、まじないに凝って国費を浪費したアホな王妃で何の政治的信念もビジョンもなく、日本に対抗するためにロシアと結び、日本人壮士の手で殺されてしまった。そのことで朝鮮の悲劇の王妃に祭り上げられてミュージカルにまで登場しているが、実際のところ、事大主義(大国にすり寄る)という点では2人はよく似ています。違うところは、現大統領が独身の潔癖な堅物であることでしょうか。慰安婦問題にこだわって会談を拒否し続け、今になって日中韓三国の首脳会談を提案するなんて、あれ、慰安婦問題はどこにいってしまったんでしょうね。安倍首相の70周年談話を評価したという話もないのに。

ところで先日、四川省のある大学で、学生の合唱コンクールが行われている最中、学生が立っていた踏み台が崩れてけが人が出たというニュースが流れたことがある。このコンクールで歌われた歌は抗日戦争時の抗日歌。抗日合唱コンクールはこの大学だけではなく、全国の大学で党組織の命令で行われたのではないか。浙江省の前任校の大学でも、前々任校の大学でも、行われたことを知っている。日本語学科の学生が参加したかどうかは定かではありませんけど。2012年の反日デモも大学の党支部の筋の指示で組織されたのだが、暴走してしまって、アメリカ大使を襲うは、中国人の経営する日本料理店をぶっ壊すはで、これに懲りたのか、今回は至って平和な?抗日70周年記念のさまざまな行事を開催していたようです。

日本が降伏したとき、ニューヨークの記念パレードで水兵が隣にいた女性にキスしたことを記念してパロって上海でこんな大会をやったらしい。なかなか面白い国ですね。
、上海70对情侣再现二战“经典之吻”

でも小日本というのはやっぱり腹立つからやめろって。


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