中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

使役受身は難しい

2014年06月06日 | 日本語

一昨日、同僚のM先生の講座(講演のことらしい)があり興味深く聞かせていただいた。
外資系IT企業に勤められ、その間に大学院で日本語教育を専攻されただけあって、実践的で分かりやすい内容だったので、中国人の先生方から質問がたくさんあるだろうと思ったら、全然なくて主任が一人で話されていたのは意外だった。

ワタクシも専門について話をしろと言われたので、歴史の教師だったから明治維新と国学などというタイトルで高校の授業に毛の生えたようなものを用意しているが、夜の部の宴会で歴史に興味がありますか、と聞いてみると、はっきり興味ありませんとのお答え。
中国人は率直である。困ったなあ。。楽しい話の方がいいそうである。
アニメとかドラマとか、、、えっ、、学生と同じか、、無理っでっしょ!
のびのびになって結局9月することに。。また考え直さなければならないのでちょっと憂鬱。

宴会の後、帰りに若い男性の先生が車で送ってくださることになったのだが、その際、「車に乗(ら)させ/乗せさせていただけますか。」または「車に乗させていただけますか。」とおっしゃったと思う。ワタクシも同僚のM先生も思わず笑ってしまったらしい。この言い方では行為者と被行為者がわからないし、最近日本で流行っている、馬鹿丁寧で押し付けがましい「さ付き言葉」敬語を連想したのだと思う。

もちろんこの場合は「乗りませんか」「乗られませんか」「お乗りになりませんか」
が正しいが、多分、こちらの方が年配なので精いっぱい謙譲表現を使われたのだろう。

その先生がボヤいていたという話を昨日、学生が教えてくれた。
授業のとき、日本人外教を車に乗せたときに、言い間違えて笑われてしまったと告白されたそうである。

ちょっと面子を失って悔しい思いをなさったのかもしれない。
申し訳ないことをした。

まだ30代のその先生は、率直でなかなか面白い好青年である。
日本語教師として普通ならそんな失敗談を学生には言わないだろう。
学生に言わせると彼は「童心未泯 tóng xīn wèi mǐn 」つまり、
子供の心が消えずに残っている人なので可愛いのだそうだ。

なるほど、ワタクシが一年から可愛いと言われるのはこれだったのか、、、
つまり子供っぽい先生だと、、、しかしいかめしい顔や威圧的な顔は似合わないし、
親しみを感じてくれているのならまあ仕方ないのかなあ。。

その学生にはたまに中国語を教えてもらうが、きっかけは学生からのチャット。

「私は先生が中国語を教えさせてほしいですか」

う~む、これはなんじゃい。。。

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