中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

裸婚についてディベートしました

2014年11月28日 | 授業

銀杏並木が落葉して地面が黄色に染まって美しい、と言いたいが、虫除けを白く塗りたくって台無し。

 

作文の授業で「裸婚」について書いた。

「裸婚」というのは、親のすねをかじらず、家なし、車なしで結婚する結婚のこと。

いささか旧聞に属するが、2011年、大人気の若手俳優・文章(ウェン・チャン)と姚笛(ヤオ・ディイ)がW主演、80年代生まれの若者達を描いたテレビドラマ『裸婚時代』から広まった言葉。

中国の不動産価格は高止まり。バブル破裂と思いきや、全然下がらない。都会ならマンション価格は最低でも100万元以上(1800万円)は当たり前、北京や上海なら200~300万元は普通なのです。

だから若い女性はみんな裕福な家の彼氏ゲットを目指すのです。

日本語学科の学生たちは、作文でこそ、裸婚派が半分ぐらいいたが、個人的に聞いてみるとほとんどは家とマイカーが絶対必要だから金持ちと結婚したいとのたまう。裸婚なんてありえないのです。

作文を書かせてから、裸婚賛成派と裸婚反対派に分かれて、ディベート開始。

面白いことに真面目な学生ほど裸婚反対派・・・1時間に及ぶたどたどしい激烈な議論の末、裸婚反対派、圧勝。やっぱり中国の現実は厳しいのです。評価基準の中に中国語を使ったら減点という項目を入れておいたので、ほとんど日本語でありました。司会の高さんは見事に会を仕切り、スマートな司会ぶり。頭いいですなあ。

なぜ家が必要か。家は家族の港みたいなものなのだそうです。なぜマイカーが必要か。子どもを学校に送り迎えするのに絶対必要なのだそうです。なぜ金持ちでなければならないか、『びんぼー人の夫婦はトラブルを起こす』という諺があるのだそうです。

なんか納得(・へ・)     なわけない・・・

最後になにも発言しなかった裸婚賛成派の一人が言った。 

「みなさんは、みんな小さい家で育ったでしょう。でもみんな順調に育ちました。家が大きいとか小さいとか、親の家に住むとか、関係ないでしょう」

座布団やるぜ・・・


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