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2017年11月14日 10時29分50秒 | 健康・医療
★ http://www.carenet.com/medscape/diabetes_endocrinology/000440.html


スタチンで糖尿病リスク増大“高リスク患者でも

公開日:2017/11/10

Statin Use Raises Diabetes Risk 'Even in High-Risk Patients'

Liam Davenport / Medscape 2017/10/23

2型糖尿病リスクの高い人において、長期のstatin使用は、既知のリスク因子や潜在的交絡因子を考慮しても、約30%の2型糖尿病リスク増加と関連すると、米国の研究者らが述べている。

研究者らは、3,200人超の参加者を含むDiabetes Prevention Program(DPP)試験において、statin使用者における糖尿病発症を調査した。

10年間で、statin使用は2型糖尿病と診断されるリスクの36%増加と関連した。ベースラインのリスク因子およびstatinの必要性を決定する際に使用される臨床的基準を考慮すると、この値は27%に低下した。

本結果は、statin使用によって2型糖尿病リスクが大幅に増加することを示唆する過去の試験と一致するものである。

この新規試験は、筆頭著者であるアルベルト・アインシュタイン医学校内科および糖尿病研究センターのJill P. Crandall氏らによって、10月23日付のBMJ Open Diabetes Research & Care誌オンライン版に掲載された。

過去にMedscape Medical Newsが報じたように、45~73歳の8,700人超のフィンランド人男性における試験では、6年間のstatin治療が、過去の推計の2倍超となる、2型糖尿病リスクの46%増加と関連したことが明らかになっている。

その後、 Australian Longitudinal Study on Women's Healthからの最新のデータが発表され、8,400人近くの76~82歳の女性において、糖尿病の新規発症リスクは最低用量のstatin投与例における17%から最高用量のstatin投与例における51%の範囲であったことが示された。

このようにエビデンスが蓄積されているにもかかわらず、今回の研究を発表した研究者らは、statinのベネフィットはリスクを上回り、依然として全体的な医療アドバイスは変化しないという立場をとっている。

「個別の患者について、糖尿病リスクのゆるやかな潜在的上昇を、statin治療に関連する心筋梗塞、脳卒中、心血管死の一貫したきわめて大きな減少と比較する必要がある」と研究者らは述べている。

「それでもやはり、心血管疾患予防のためにstatinを処方されている糖尿病の高リスク患者においては、血糖状態をモニターし、健康的な生活習慣を強化するべきである」と研究者らは付け加えている。

高リスク患者におけるstatinという観点からの糖尿病リスクの初調査

研究者らは、過去の研究ではstatinの糖尿病誘発効果は概して糖尿病リスクが比較的低い人において調査されていること、そして糖尿病発症率は主要評価項目とされずに、自己申告に基づいていたことを指摘している。

そこで今回は、DPP試験の参加者においてこの問題について調査することを試みた。DPP試験には、徹底的な生活習慣介入群、metformin群、プラセボ群のいずれかに無作為に割り付けられた米国人成人3,234例が含まれていた。

平均3.2年の追跡期間後、参加者らはDPPアウトカム試験への参加を促された。DPPアウトカム試験では、最初の試験でmetformin群に無作為に割り付けられた参加者には、3ヵ月おきの生活習慣に関する面談と並行して非盲検でmetforminが投与され、最初の試験で生活習慣介入群に割り付けられた参加者には、さらに毎年2回の生活習慣介入プログラムが追加された。

DPP試験参加者の約50%は少数民族集団に属しており、20%は60歳以上であった。組み入れ基準は、25歳以上、BMIが24kg/m2以上であった。また、2型糖尿病リスクが高いとされる、空腹時血糖値(FPG)が95~125mg/dLかつ耐糖能異常を有することも条件とされた。

主要評価項目は、年1回の75g経口ブドウ糖負荷試験、または半年に1回のFPG検査と確認のための再検査による糖尿病診断とした。脂質および血圧は年1回評価し、statin使用は自己申告に基づいた。

statin使用率は、ベースライン時の約4%から10年間の追跡調査中に徐々に増加し、プラセボ群では35%、metformin群では37%、生活習慣介入群では33%となった(群間のp=0.36)。

最も多く使用されたstatinはsimvastatinであり、40%が服用していた。次いで37%がatorvastatinを服用しており、lovastatinおよびpravastatinの服用率はかなり低く、それぞれ9%および8%であった。

statin使用者は非使用者と比較し、概してより高齢で男性の割合が高かったが、民族性による差はなかった。またstatin使用者は非使用者と比較し、ベースラインのFPGおよびHbA1C値がやや高く、ベースラインのLDLコレステロール値およびトリグリセライド値が高く、また心血管疾患および高血圧の既往を有する割合が高かった。

年齢、性別、民族性を考慮後、statin使用は糖尿病発症リスクの有意な増加と関連し、全3群を統合したハザード比(HR)は1.36であった。

糖尿病の家族歴およびFPGを含むベースラインの糖尿病リスク因子でさらに調整すると、HRは1.35に低下した。さらに血圧、コレステロール値、ベースラインの心血管リスク因子、社会経済的状態などのstatin治療の交絡因子について調整すると、HRは1.27に低下した。

糖尿病リスクは、statinの効果の強さやLDLコレステロール値の減少量によって変わらなかったが、より長期のstatin治療は糖尿病リスク増加と有意に関連した(statin使用の報告ごとのHR:1.06、p=0.007)。

効果の根底にあるメカニズムは「ほとんどわかっていない」

研究者らは本結果の議論において、「statinは高リスクの人において糖尿病を"表面化させる"可能性があることが示唆されており、それが人口当たりでの糖尿病リスクの軽度の上昇につながりうる」と述べている。

しかしながら、「われわれのコホートでは、ベースラインの糖尿病リスク因子の差異によって、statin治療に関連するリスク増加を説明することはできなかった。また推定HRは、試験関連の糖尿病リスク減少量が最も大きかった生活習慣介入群において最大となった」とも指摘している。

また、statinの糖尿病誘発効果の根底にあるメカニズムは「ほとんどわかっていない」と付け加えている。

いくつかの試験では、statin使用中のインスリン感受性の変化が調査されているものの、「空腹時インスリン値として評価されるインスリン抵抗性を変化させるようなstatinの効果についてのエビデンスは、認められていない」と研究者らは記している。

また、in vitroでstatinが膵β細胞のインスリン分泌を減少させることが報告されているものの、「in vivoでのインスリン分泌との関連は不明である」と研究者らは述べている。

まとめると、これまでに発表された研究から得られたエビデンスは、「独自の、あるいはstatin特異的なメカニズムというよりは、典型的な血糖状態の悪化が加速されることを示している」、と研究者らは結論付けている。

The research was supported by the National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases, National Institutes of Health, General Clinical Research Center Program, National Center for Research Resources, Department of Veterans Affairs, National Institute of Child Health and Human Development, National Institute on Aging, National Eye Institute, National Heart, Lung, and Blood Institute, Office of Research on Women's Health, National Institute on Minority Health and Health Disparities, Centers for Disease Control and Prevention, and American Diabetes Association. The research was also supported by Bristol-Myers Squibb, Parke-Davis, LifeScan, Health O Meter, Hoechst Marion Roussel, Lipha (Merck-Sante), Merck-Medco Managed Care, Merck, Nike Sports Marketing, Slimfast Foods, Quaker Oats, McKesson BioServices, Matthews Media Group, and Henry M Jackson Foundation. The authors report no relevant financial relationships.

BMJ Open Diab Res Care. Published online October 23, 2017. Full text

Medscape Medical News © 2017

Medscapeオリジナル記事はこちら

https://www.medscape.com/viewarticle/887472

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  一つに挙げられるほどです。異物のスタチン製剤を飲んで生命に危機を招くか、それとも
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● それは私の独断ではなく、日本脂質栄養学会の結論です。私は研究者ではないので、
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1 コメント

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コレステロールを減らす最良(ベスト)の方法 (kashin)
2017-11-14 11:48:15
食べる量を減らすことです。船瀬俊介氏の推奨する少食・断食・一日一食を実践するべきです。
中国医学の理論での健康な状態とは、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓の五臓が正常にバランス良く機能している状態です。脂っこい物・肉・炭水化物を摂り過ぎれば、脾臓が暴走します。中医学の理論上の、黄斑変性症・ALS・癌・糖尿病などの病気や、高脂質・高血糖の原因はこれなのです。
なお、人によっていくら食べても平気な人もいれば、フードファイターのマネをしたら即死の人もいます。日常の食生活以下の人が採るべき健康法は、中医学の理論では人によって一律ではないのです。

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