石原延啓 ブログ

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海辺のカフカwithワインの夜

2013-01-09 00:12:07 | Weblog


ちょっと思うところあって、村上春樹の「海辺のカフカ」の文庫前巻を読み返してみたところ。前回読んだのはいつの日だったか、内容もジョニーウォーカー以外ほとんど忘れてしまっていたけれどもなかなか興味深かった。要所要所で河合隼雄との対談で話題に上っていた箇所やら当初「世界の終わりと。。。」の続編を考えてたと著者が言っていたところなどが伺えて面白い。但し以前に読んだときは「世界。。」や「ねじまき鳥。。」の二番煎じのような気がして楽しまなかった印象があったのに、ワインを一杯ひっかけながら女房子供が寝静まった食堂で読んでいたら思わず感動してしまった。イェーツ曰く「夢の中で責任が始まる。」村上春樹の作品はこの世の中を形成しているより根本的なところへアプローチしているのだと改めて感じた次第。そしてこの人にとっては幽霊とか生き霊とか猫が話すとかごくごく当たり前で、そういったことをベースにしながらそのうわっ面を人は生きているのだと自然と受け入れているのではないかな。現代にいながらして原始的な神話の世界を体験させてもらっているようで勉強になります。

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