NHK連続テレビ小説『おむすび』第21週「米田家の呪い」で、主人公・結(ゆい)の父である聖人(まさと)が祖父の永吉(えいきち)を突き飛ばすシーンがあった。
父・聖人を北村有起哉が、祖父・永吉を松平健が、演じている。
この出来事のあと 聖人は、自分の父親を突き飛ばしたことが 気になって仕方がない、そして こう 述懐する。
「今まで取っ組み合いしても ビクともせんかったオヤジが あんなにちょっと押しただけで・・・ 昔みたいなケンカが もう二度とできんかと思ったら なんか変な気分になってなぁ・・・」
私が40歳代、父が 今の私と同じくらいの80歳ころ、聖人と永吉との間の出来事と同じことがあった。
あのとき 私は、誰も見ていないところで、父を殴った自分の左手を 自分の右手で、爪が手の甲に食い込むほど 握りつけた。
父と母の間には、いさかいが絶えなかった。
つねに 私は、母の味方だった。
父親と息子、オスとオス、うまくいく方が不思議な関係なのだろう。
公平に見ても 父の方が悪かった、と ずーっと そう思ってきた。
自分が あの時の父の年頃になって やっと、そうとばかりとは言えないなぁ と。
オスとオスだからこそ、理解できることがあるのだ。






