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つれづれ

思いつくままに

赤い小さな実のなる木

2015-01-20 17:12:50 | 
赤い小さな実のなる木といえば、南天を思い浮かべます。
音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、表鬼門や裏鬼門によく植えられます。

同じく赤い小さな実のなる木に、柊があります。
トゲトゲの葉のイメージからでしょうか、古くから邪鬼の侵入を防ぐと信じられ、これも鬼門植樹の代表です。

南天も柊も、そのたくさんの赤い小さな実が、災いから守るという象徴なのだと、想像します。
わたしは、赤い実のなる木が好きです。



上の画像は、西洋柊(クリスマスホーリー)で、よく見かけるトゲトゲの葉ではなく、丸葉の種類です。
日本在来の柊と似ていますが、よく見るとモクセイ科の日本柊とは葉の付き方が異なり、この西洋柊はモチノキ科に属して、まったく別種の木だそうです。

晩秋に赤い小さな実をつけた西洋柊は、堅い実のおかげで鳥たちに食われることなく、年を越します。
節分を過ぎても実をしっかりと抱き、雪の重みにも耐えて、春を待ちます。


近くの二条城には もうすぐ、いろんな種類の渡り鳥が寄ってきます。
お堀の周囲の生垣になる実が、目当てです。
赤い実はトキワサンサジ、だいだい色の実はタチバナモドキだと、俄か勉強で知りました。
よほど おいしい実なのでしょう。




2月になると、人通りの少ない お城の北側や西側に、鳥好きカメラマンが押し寄せます。
とくに西側の美福通りは、三脚を立てたカメラの列ができるほどです。

ちなみに、朱雀高校正門のある美福通りは、むかし女学生通りと呼んだそうです。
朱雀高校の前身、京都府立第二高等女学校(府二)を懐かしむ人たちの話によります。

これらお堀のまわりのピラカンサは、春、小さなかわいい花を、いっぱい咲かせます。




木は、何も言いません。
同じ位置に、じっとしています。

でも、ちゃんと季節を知っています。
季節をたがわず、花や実をつけるのです。

わたしは、赤い実のなる木が好きです。
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太極拳少年

2015-01-15 17:17:23 | 

去年の暮れのことです。
孫たち指定のクリスマスプレゼントの本を探しに、四条烏丸の大垣書店をうろうろしていました。
ネットで本を買うと、思うような贈り物用の包装をしてくれないからです。

用を済ませて‘本棚ショッピング’のついでに、スポーツ棚に目がゆきました。
太極拳関連の本は、最上段のすみっこのほうにありました。
だいたいは一度は目にした書籍ばかりでしたが、確認したい‘勢’を調べるべく、『陳式太極拳』を手にとって見ていました。

傍らにいた小学校高学年らしき男の子が、しきりに棚の最上段あたりを探しています。
「取ってあげようか? どの本を探しているの?」
「あぁー、いいです」
あまりしつこくたずねるのも・・・と思い、手にした本に目を落としました。

どこからか足継ぎを持ってきて 男の子が最上段の棚から取った本を なにげなく見ると、『楊式太極拳』と読み取れました。
「ボク、太極拳に興味あるの?」
カマイにならないようにと思いながら、思わず そうたずねました。
「あっ、ハイ」

60歳近くも年齢差がありそうなのに、その後 小半時ほど男の子とわたしは、話が弾んだのです。
それも、手振り足踏みを交えながら・・・
あとから家内から聞いたのですが、まわりの人たちがけったいな顔で見たはったヨ、と。

小柄だったから小学校高学年と思ったけれど、しっかりした受け応えから考えて、男の子は中学生だったかもしれません。
この太極拳少年と対等に話しあったひとときは、時間経過を忘れるくらい、充実していました。

イェマフェンゾン(野馬分鬃)、ショウホエピパ(手揮琵琶)、ダンビェン(単鞭)、ヅォヨウチュァンソウ(左右穿梭)・・・
これらの太極拳二十四式名が、少年の口からポンポン飛び出すことに、震えるような喜びを感じたのです。

「いつごろから習いだしたの?」
「9月からです」
「えっ、ことしの9月から?」
「そうです」
「どこで習っているの?」
「オバが『八卦掌』をやっていて、はじめるんだったら太極拳二十四式からやりなさいって」

八卦掌(はっけしょう)は、太極拳とは兄弟分の中国武術のひとつで、わたしも以前から興味を持っていたのです。
おばさんから習っているとは言え、少年の知識や身のこなしは、相当なものです。
とても 3ヶ月やそこいらの短期間で、習得できそうなものではありません。
よほど太極拳が好きなのに違いありません。

「オバのシァシドゥリ(下勢独立)が、ものすごくカッコいいんです」
あぁ わたしも、少年のおばさんの下勢独立を見てみたい。
そして、下勢独立をものすごくカッコいい、と言った太極拳少年を、とてもいとおしく感じました。

この太極拳少年とめぐりあえたことは 幸せでした、どんな素晴らしい「太極拳解説書」を見つけるよりも・・・
せめて少年の名前だけでも、聞いておけばよかったものを、と いま思っています。

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