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つれづれ

思いつくままに

最後の別れ際の態度

2013-02-14 15:29:27 | Weblog
たまに だが、国会中継をテレビで見る。
先日見たのは、衆議院予算委員会で石原慎太郎氏が質問に立っているところだった。
あぁあ、あんな老人にはなりたくないなぁ。

老害という造語がある。
この言葉は、いまの石原慎太郎氏のために創られたのでは と、いやーぁな気分になって 国会中継を切ってしまった。
出処進退を誤ると、彼のような醜い老いを 人前に晒すことになるのやなぁ。

住友の大番頭であり 別子銅山中興の祖といわれた伊庭貞剛(いばていごう)は、こう言っている。
  事業の進歩発展に最も害するものは、青年の過失ではなく、老人の跋扈である。
一企業だけでなく、一国のまつりごとも、然りであろう。


わたしは、日記をつけたことがない。
正確には、日記を続けられたためしがない。
だから 日記というものは残っていないが、業務日誌みたいなものは、いまの仕事に就いてから ずうっと続けている。
もう、40年近くになる。

その業務日誌の見開きに、ある時期から同じ言葉が書き継がれている。
出典は定かでないが、たぶん 扇谷正造の自己啓発本かなんかで知ったのだと思う。

   その人についての思い出の中で
   もっとも印象深いのは
   いずれの情景や言葉よりも
   最後の別れ際の態度であろう

こんなことがあった。
グリコ・森永事件に使われたのと同じ型の<日本タイプライター>で、見積書を清書していた頃のことである。
見積配置図を何枚も何枚も描き直し、見積書が一冊のファイルになるほど書き直した、引き合い案件であった。

とどのつまり、本部へに働きかけ力の弱さゆえ、逸注してしまった。
先方担当者との最後の面談、腹は悔しさで煮えくりかえっていたが、ふと「最後の別れ際の態度」のくだり文句がよぎった。
ひとこと「ありがとうございました」と、深くお辞儀をして退場した。

そののち10年ほどして、同じ会社から 再度引き合いがきた。
あの担当者は、相当な重い役に就いていた。
引き合いが成立して 最初の顔合わせの席で、彼が話しかけてくれた。
「前回は ほんとに申し訳ないおもいをさせました。最後の打合せで あなたの後ろ姿をみて、このつぎは御社にお願いしようと決めていました。」

わたしが いかほど仕事冥利を感じたか、言うまでもない。


冒頭で わたしは、石原慎太郎氏を評して「往生際の悪い云々」といいかけて、やめた。
わたしの ほんとうの意味での最後の別れ際「往生際」は、まだこれからである。
石原慎太郎氏をとやかく言える立場ではない。

願わくは、家族の記憶に 笑顔一つで残る人生でありたい。
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みすゞ と みつを

2013-02-12 17:57:35 | Weblog
『「詩人の魂」~金子みすゞと相田みつをの世界』という小冊子が、相田みつを美術館から刊行されています。
この小冊子を 先日、石川県小松市の <ゆのくにの森>に常設展示してある「相田みつを展」で見つけました。
二人の詩人の真髄を凝縮した、コラボレーション冊子です。


わたしは かねがね、‘金子みすゞ’と‘相田みつを’を敬愛してまいりました。
そして、この二人の詩人の作品を自分流につたなく編集して、ひそかに楽しんでいました。
でも、この小冊子には とうてい敵いません。

この冊子の中で 児童文学者の矢崎節夫氏は、つぎのように 二人の詩人を的確に紹介しています。
  金子みすゞさんは、大切なことを、美しく、なつかしい映画の一シーンを見るように、うたってくれた人です。
  相田みつをさんは、その映画のフィルムをすぱっと切り取って、みごとな一枚の写真にして、うたってくれた人です。


この紹介の的確さを、次の二つの詩で 証明しましょう。

 「達磨おくり」(みすゞ)
   白勝った、
   白勝った。
   揃って手をあげ
   「ばんざあい。」
   赤組の方見て
   「ばんざあい。」
   だまってる
   赤組よ、
   秋のお昼の
   日の光、
   土によごれて、ころがって、
   赤いだるまが照られてる。
   も一つと
   先生が云うので
   「ばんざあい。」
   すこし小声になりました。

 「まける人の」(みつを)
   まける人の
   おかげで
   勝てるんだよ
   なあ

赤組を想って、三回目の「ばんざあい。」は、すこし小声になりました。
まける人の おかげで 勝てるんだよ なあ。

みすゞは そっと、みつをは ずばっと、いっています。
勝った時 負けた人のことを想える人でありたい、倖せな時 つらい思いをしている人のことを 深く想える人でありたい、と。


この小冊子を、これからもずうっと 大切にしていきます。

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太陽光発電

2013-02-01 16:31:50 | Weblog
ついに 当社も、太陽光発電システムを導入することになりました。

当社は 幅員20メートル道路の御池通り北側にあり、敷地が東西に長く、陽射角度の大きい大屋根面積が広く、しかも高い位置にあるので 京都市眺望景観創生条例をクリアしている、などの好条件が、社長の決断を促したようです。

メーカーや機種選定はもちろんのこと、初期投資の工面や返済計画、維持管理への考慮など、クリーンエネルギー導入と聞こえはいいですが、よほどの覚悟を要する決断だったと思います。

導入する設備の概要は、サンヨーの太陽光発電技術の遺伝子を受け継ぐパナソニック製太陽電池モジュール120枚で、発電容量28kW、年間発電量28,340kWh(1時間平均にして3.24kWh)。

これだけでは もちろん、当社の必要電源を賄えません。
とりあえずは 売電して初期投資の分割返済に充て、世の中の趨勢をにらんで 設備を拡充していく、という考えです。

こういう考え方を可能にしたのは、平成24年7月1日からスタートした「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に拠ります。
でも これは、電力会社が自腹を切ってやっていることではありません。
みんな電力消費者が払っているのです。

このことは、「電気料金計算内訳書」を見れば、理解できます。
料金内訳名で「太陽光発電促進付加金」および「再エネ発電促進賦課金」という名目で、固定買取の原資は しっかり徴収されています。
つまり 電力会社の売電買取費は、売電していようがいまいが、電力消費者であれば自動的に、その支払い料金に加算されているということです。
言いなおせば、このたびの当社の太陽光発電設備導入は、そのような電力消費者の いわば‘寄付金’で実現できたことになります。

いやらしい言い方になりますが、ただ それで、当社が儲かるわけではありません。
再生エネルギー発電のために、その場所を貸しているだけ、という見方もできる訳です。

それでも、ほんのわずかな貢献度ですが、このたびの当社の設備導入によって、石油削減量 6,433リットル/年、Co2削減効果 8,899kg-Co2/年 だけの、環境貢献を果たせるのです。

社長は良い判断をしてくれた、そう誇らしく思います。
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