岩堀修明ブログ

ドクター岩堀の
「私設動物資料室」

眼腺の発達

2015-10-13 | ドクター岩堀の「私設動物資料室」
 角膜は乾燥すると混濁するなどの障害が起こるので、眼球の表面は、常に湿潤に保たれている必要がある。眼球の表面を湿潤に保つ作用のある物質を分泌する腺を一括して眼腺という。
 魚類では、眼球の表面は絶えず水に接しているので、原則として眼腺はない。陸上で生活する動物には、いろいろな眼腺が発達している。
 瞬膜腺は、非常に歴史の古い眼腺であり、両棲類にも存在している。瞬膜腺の腺体は、眼窩の鼻側面にあり、導管は瞬膜の内表面に開口している。瞬膜の動きに伴って、分泌物は眼球の表面に広がる。
 涙腺は両棲類の一部にも見られるが、爬虫類になって大きく発達した腺である。腺体は眼窩の外側部にあって、導管は結膜に開口している。まばたきをすることにより、分泌された涙は眼球の表面に広がる。爬虫類や鳥類では、まばたきに際して下眼瞼が動く。これらの動物では、涙腺は眼窩の下外側部の内表面にある。哺乳類では、まばたきは上眼瞼の動きにより行われる。涙腺は眼窩の上外側部にある。
 瞼板腺と睫毛腺は、主に哺乳類で発達している。いずれも眼瞼の内部にある腺で、導管は眼瞼縁に開いている。瞼板腺は皮脂腺、睫毛腺は汗腺である。瞼板腺から分泌される瞼脂は、眼瞼縁を滑らかにするとともに、涙が流出するのを防いでいる。
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