岩堀修明ブログ

ドクター岩堀の
「私設動物資料室」

シビレエイに触れる

2015-07-17 | ドクター岩堀の「私設動物資料室」
 シビレエイは、日本の近海も含め、広い海域に棲息している電気魚(発電魚)である。発電器官は、鰓の外縁に沿って左右一対あり、背方から見ると凸面を外方に向けたソラマメ形をしている。約70ボルトの発電をする。
 電気魚は、自分の発電した電気で、自分が感電することはないのだろうか。
 電気魚では、脳や心臓など電気の影響を受けやすい器官は、周囲に絶縁構造物があって保護されているので、発電によるトラブルは少ない、という説がある。しかし、発電能力のあるシビレエイと、発電能力のないアカエイやヒラタエイを比較してみても、シビレエイの脳や心臓の周囲には、肉眼的にも、顕微鏡的にも、特別な絶縁構造物は、見あたらない。
 電気魚の電気は、ほとんどが周囲に放電されてしまうので、発電魚自身は安全なのだ、という説もある。海水中のシビレエイに手を触れているときに発電させても、それ程の衝撃は感じない。シビレエイを空中に出して、手の上に載せて発電させると、強烈な電撃を感ずる。
 シビレエイの電気は、外に逃げるのではないかと思われる。海水中では、周囲の海水に電気が逃げるので、手には余り衝撃を感じないのであろう。空中に出して手の上で発電させると、電気は全て手に流れてくるので、大きな電撃を受けるのではないだろうか。

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