岩堀修明ブログ

ドクター岩堀の
「私設動物資料室」

Converse eye と inverse eye

2018-11-01 | ドクター岩堀の「私設動物資料室」
 眼球は視細胞(光受容細胞)の配列様式により、converse eye(CE)とinverse eye(IE)に分けられる。CEでは、視細胞の光受容部は、光の入ってくる方向を向くように並んでいる。これに対してIEでは、光受容部は、光の入ってくる方向とは反対側を向くように配列している。
 扁形動物には、CEを持った動物と、IEを持った動物が存在しており、両種の眼とも、扁形動物の段階で形成されたものと考えられている。両種の眼の歴史は非常に古く、しかもほぼ同じ時期に形成されたものと推測されている。
 CEは、いろいろな動物が持っているが、軟体動物のイカやタコなどの視覚器として大きく発展した。更に脊椎動物の頭頂眼(松果体)もCEである。これに対してIEは、脊椎動物の外側眼(左右の眼)で大きく発達した。
 CEとIEとは、ある意味で正反対の構造を持った眼である。両種の眼は、非常に早い時期に、ほぼ同時に作られ、現在まで生き残っている。何故2種類の眼が存在するのであろうか。存在する必然性があるのであろうが、その理由は分からない。
 脊椎動物は、外側眼にはIEを使い、頭頂眼はCEで作り、両種の眼を使い分けている。脊椎動物の視覚器を探求してみると、CEとIEの存在理由が明らかになるかもしれない。
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