岩堀修明ブログ

ドクター岩堀の
「私設動物資料室」

虹彩

2019-09-13 | ドクター岩堀の「私設動物資料室」
 脊椎動物の眼球壁は、三層から成る。二層目を構成しているのは、「眼球血管膜」である。眼球血管膜は、後方から「脈絡膜」、「毛様体」および「虹彩」から成る。虹彩は、“くろめ”として、角膜を通して外から見ることができる。眼球血管膜には、多くの血管と「メラニン色素」が含まれる。
 “くろめ”の「国際解剖学用語」は「Iris」である。Irisは、“虹”を意味するギリシャ語に由来する。「日本解剖学用語」では「虹彩」であり、“虹”という字が入る。
 “虹”と云う語が使われるのは、虹彩の色が人種により異なっていて、虹の様に多彩である、と云うことに由来する。
 虹彩の色の違いは、主として分布しているメラニン色素の量による。メラニン色素の量が多いと黒くなる。私たち日本人の虹彩は、メラニン色素の量が多いため“黒色”をしている。メラニン色素の量が少なくなると“栗色”になり、さらに少なくなると“青色”になる。
 メラニン色素が完全に欠如している場合には、無色に近くなるが、虹彩に分布している血管の中を通る血液の色を反映して“赤色”になる。これがシロウサギの“赤い眼”である。


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