知らないおじさんから

今朝も私は外を走ってきた。

昨日畑に秋野菜の種をまいたので
水やりを兼ねて走って畑まで行くことにしたのだ。

片道7キロちょっとぐらいあるが
往復で15キロほどだから、まあ大丈夫な距離。

行ってすぐに柄杓で水を汲み、如雨露を使って
ささっと水やりを済ませてまた走って戻ってきた。
もうすぐうちに着くというところで
信号待ちになってしまった。

ふと見ると向こう側に立っているおじさんがいる。
私より年配のおじさん。

じっと私を見ている。

いったいなんだろうなあ？
私は知らないおじさんなんだけど・・・。

信号が青に変わり、お互いに進み始める？と思いきや
おじさんはちょっと立ち止まり私が近づくのを待っている。

そして、なんとそのおじさんは私に話しかけてきた。

「何といいことじゃのう。元気に走ることができて・・・。」と。

私は「ありがとうございます！」と言ってまた走り始めた。

おじさんからは、私はえらく元気に見えたのだろうな。

でもそのおじさんも帽子をかぶってウォーキング中だったのだけどな。

おじさんも本当は走りたい？
走れたらいいなと思っている？
元気でいることが本当にいいなと思ってくれた？

本心は分からないけれど、
私がちょっとそのおじさんに元気を与えることができたのなら
これは嬉しいことに違いない。

ただひたすら走るばかりで、なんのとりえもない自分だと思っていたが
誰かを元気にすることができるならそれってすごいことだと思う。

おじさん、ありがとう。
声をかけてくれて嬉しかったな。

うちに戻り、シャワーを浴びて、満足感に浸ったのだった。

年を取り、そろそろ限界かなと思ったりもすることがあるが
もうしばらく走り続けられそうな気がしてきた。

よ～～～し、10月のフルのレースを目指して
これからもまたトレーニングに励むぞ！！！！