今日は朝がた少し寒かったですね。
大君もそう思ったのか、半開きになった洋服ダンスの中から、自分用の小さな毛布を引っ張り出してきました。そしてその上でゴロンと寝ていました。しかーし、お父さんを会社に送り出し、静かになった部屋の隅を見ると、大君が自分で調達した毛布の上には、ちゃっかり小梅嬢が眠っていました。大吉君は文句も言わずその横の板の間で寝ています。よーできた男やの。大君が拾われたねこさま王国では、「ぼっちゃん」と呼ばれていたのがよくわかる気がします。おっとり、静かで、上品でいい男やもんのー。
大吉ぼっちゃん、可愛いよー。
小梅ちゃんもかわいいざぁ。
今日は半ドンでした。帰ろうと玄関に向かい、ナースさんに「行かんのかぁー」と言われましたが「いかん、いかん、いかんよー」と言いました。
かなり心は揺れましたが、なんとか自分の弱い心に打ち勝つことができました。実は昨日の夜、一匹の蚊が耳元でブンブンとうるさく飛び回って眠れなかったんやっての。おまけに蚊がいるほどだからあつかったんやろけど
小梅と大吉が夜中に遊びまくって、お母さんを起こそうと、鼻でお母さんの首をグイグイと押し上げようとばかりしてきます。夜中にお母さんはドスのきいた低い声で「いいかげんにしねや」と何度怒った事でしょう。
だから眠たかったから、鵜飼いの誘惑から逃れられたんやの。
すみえさん、昨日どうもありがとう。早速いただきました。胡麻がいっぱいでとても美味しかったです。なんか身体にいいなぁと感じました。
たかし教官殿、どうか気を長ーくもって仕込んでください。お願いします。
せっちゃんおばちゃんが帰り迎えにきてくれました。
一抱えのきれいな花やキャベツ等持ってきてくれました。
キャベツはスープにいれるのでとても助かります。これからの季節、トマトもピーマンもおばちゃんが持ってきてくれると思うと、楽しみで、助かります。
お姉ちゃんは早速あのおぞい車に乗ってみたそうです。たかし君に教えてもらったそうです。あんまり一人ではのらんといてや、心配やでの。
ほやけど乗らない事にはなれないの。乗るべきか、乗らざるべきか。
ハムレットの心境みたいやの。
鼻歌が出るって出るって。そぉ石川さゆりさんの歌。
その中に「なんとかかんとか、あなたが帰ってきた時は、三つ指ついてなんとかでー、あなたの後は三歩さがってなんとかでー」と言う歌詞があるんだけどお父さんが運転しながら「こういう女の人がお父さんは理想やなぁ」とほざいてました。
それを聞いたお母さんは「えーこんな人いやー、うざやでー」とのたまっていました。
それを福井から岡山まで歌いながら、いいごっこしていました。ある意味楽しかったです。少しはその、うざな彼女に近づくように努力しないといけないでしょうね。
いつ呼んでもお母さんの足の上で動かず寝ている二人が、昨日の夜は、お母さんの頭のところで、朝まで寝ていました。二人共またおいてかれると思ったのでしょうか、窮屈でしたがとても可愛く思いました。
金曜日半ドンの仕事を終えてそのまま高速にのり、一路岡山をめざしました。雨は降っていましたが最初は調子よく進みました。ところが京都の手前ごろから工事中の渋滞になってしまい、岡山には九時頃つきました。長い長い渋滞の間中たった一本の石川さゆりさんのカセットテープを繰り返し繰り返し、まさに車の中は、お母さんの一人カラオケボックス状態でした。旅館についてすぐに遅い夕食をすますと、すぐ寝るだけの一日でした。
二日めは天気もよくて、絶好のドライブ日よりでした。山口には三時ごろつきました。たかし君とお姉ちゃんが待っていてくれました。お姉ちゃんのマンションのすぐ近くにホテルをとってくれたので、すごく便利でした。
夜はお姉ちゃん達が美味しい美味しいお魚や、お酒などご馳走してくれました。魚をあまり食べないお母さんですが、とても美味しかったです。
三日めの今日は、ホテルを出てお姉ちゃんどころに行き、たかし君のお母さんが贈ってくれたメロンを四人でいただいて、新幹線で帰ってきました。今回はお姉ちゃんの新しい住まいも見れたし、たかし君との仲良しぶりも見れたし、美味しいもんもいっぱい食べれたし、充実した旅でした。
たかし君、お姉ちゃん、たかし君のお母さん、どうもありがとうございました。
久しぶりに写りました。
大君がなにかを捕まえようとしています。
