そこそこの放送作家・堀田 延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこの映画のブログ。
人生そこそこでいいじゃない





2度目はIMAX3Dで見てきた。
果たして評価は上がったのか下がったのか?
その感想。

星2つ半。★★1/2 
はい、評価下がりました!(笑)

まずIMAX3Dについて。
二子玉で観たんだが、IMAX3Dの音と映像は素晴らしかった。
二子玉のIMAXではさまざまな映画を観てきたが(最近ですらワンダーウーマン、ダンケルク、猿の惑星、などを二子玉IMAXで観ている)、音のヤバさはずば抜けていた。
あまりに重低音が凄すぎて腹に響くし耳鳴りするし、ジジババの観客たちにこんなにデカイ音を聞かせて身体の調子が悪くなりやしないだろうかと心配するレベル。
1回目普通の2Dで観たときはそんなこと感じなかったので、IMAXでの音の表現がヤバイんだと思う。
3Dもまったく違和感なく、映像を損ねていない。
なので、「ブレードランナー2049」を観るなら最初からIMAX3Dをオススメ。

さぁ、問題は中身だ。

最初に言っておきたい。
映像の美しさに関してだけは、すんばらしいっ!
アートである。
まさにアート。
そこだけは本当に素晴らしい。
よくこんな時代にこんなアートな映画を作って世に出したと思う。
その点だけはまずドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を大絶賛しておく。

さぁ、そしてそれ以外の部分について文句を言っていく。
ほぼ100%ネタバレしてるので、未見の人は読まないように。












俺はレイチェルに騙されていた!
俺はレイチェルに目をくらまされていた!
初回観賞は今思えばレイチェルにやられてしまっていただけだった!
言わば「ローグ・ワン」のレイアと一緒だ。
最後レイアが出てきて「うおぉぉぉっ!」と思い、映画全体の感想なんて吹っ飛び、凄くいいものを見せられたような気がした初回観賞。
しかし、2度目3度目と観ていく内に「全然つながってないやんけ」とか「なんでこいつこんなことしてんねん」というようなアラが次々と見えてきて、今では評価ガタ落ち。
そんな「ローグ・ワン」と同じことが「2049」でも起きた!
レイチェルが出てくるものだと分かった上で冷静に観た2回目は、アラばかり見えてきて、ああこりゃこりゃだ。
ああコリャコリャ、なんだこりゃ状態である。

なんじゃこりゃ1「Kの記憶問題」
訪ねてきたKに玩具の木馬の記憶を見せられたアナ・ステリン博士は泣くじゃん。
あの涙にKはノーリアクションで、「チクショー」とか勘違いしてキレて出ていく。
なぜに?
意味不明に突然泣き始めたら、「なんでお前泣いてんねん!」と問い詰めるだろーよ普通。
あれだけ切れ者のブレードランナーなんだからよ。
なぜそこは見過ごしてキレて出ていってんねん?
それにだ。
だいたい博士はなぜ泣くのか?
そもそもなぜアナ・ステリンはKにだけ記憶を移植したのか?
ほかのネクサス9型にも全部移植しているのか?
だとしたらアナ・ステリンは自分が「奇跡の子」だと自覚しているのか?
それなのになぜあんな殺風景な無菌室に軟禁状態で不自由な生活を強いられているのか?
とにかくよく分からない。
矛盾だらけ。

なんじゃこりゃ2「オトリ作戦意味なし問題」
本物の「奇跡の子」であるアナ・ステリンを追っ手から守るために、デッカードやその同志たちが30年前に画策したというオトリ作戦。
そのオトリとなったのがKだが、結局そのオトリ作戦が裏目に出て、デッカードは見つかるわ、アナ・ステリンはKに見つかるわしてるわけ。
本来の筋立てなら、ウォレスとラブがKのことを「奇跡の子」であると勘違いし、Kをレイチェルの子供として追いかける話でないとおかしいのよ。
それがオトリってもんじゃん?
なのに全然違う話になっている。
オトリ作戦が全く意味をなしていない。
逆に、観客に対してのフェイクにだけなっている。
つまり、むしろKが「奇跡の子」かも……っていうオトリ作戦は、観客に対する騙しにだけなっているのよ。
映画にどんでん返しを生むためだけの装置。
とんでもないメタ構造。
そんな映画ある?

なんじゃこりゃ3「ジョシ警部補が簡単に殺されすぎ問題」
仮にもマダムとまで呼ばれているロス市警の警部補が、簡単にラブに部屋まで入ってこられすぎの上に、簡単に殺られすぎ。
未来のロス市警ってあんなにセキュリティ甘いの?

なんじゃこりゃ4「デッカード溺死偽装が甘すぎる問題」
溺れて死んだことになるから追っ手は来ない、みたいなことをKは言うが、いやいや船を引き上げたら分かるよと言うね。
デッカードの死を偽装するならもう少しちゃんと誰もが死んだと思ってしまうような偽装してくれよと。

なんじゃこりゃ5「レプリカント革命軍問題」
アナ・ステリンは生殖能力を持っているとして、その後どうすんのよ?
生殖能力のあるレプリのオスはデッカードだけなんだから、でもそれじゃあ近親相姦じゃん。
結局レプリカントが生殖能力を有して人間を越える存在になるためには、ウォレスの力を借りて生殖能力のあるネクサス10型を開発しなければどうにもなんないわけで、実は突き詰めるとレプリ革命軍とウォレスの目的が合致しているという、とんでもない話ですよコレ。
だからもしこの映画に続きがあるとしたらアナ・ステリンは解剖されて研究材料になるのが必須なわけで。
レプリを人間以上の存在に高めるためにはアナ・ステリンの犠牲とウォレスの技術が必要だという、じゃあそもそもアナ・ステリンを隠していても意味ないって話なんですよ。

なんじゃこりゃ6「オフワールドってなんだよ問題」
最後デッカードをオフワールドに連れていこうとするが、なぜ?
オフワールドに何があるの?
誰か説明出来る人いる?

なんじゃこりゃ7「レイチェルなんで復元されたの問題」
デッカードにレイチェルもどきを会わせるじゃん。
あの目的は何?
お前には昔の女そっくりのをあげるから言うこと聞けってこと?
そんな馬鹿な要求聞くヒーローはいないわけでさ(苦笑)、実はあのレイチェルもどきの登場は俺たち観客を「おおぉぉっレイチェルだ」と興奮させて、破綻している映画のその破綻ぶりを隠蔽するために利用されただけにしか思えないんだよなぁ。
うん、観客の目をくらませるためのレイチェル登場でしかないと思う。
それに加え、「目の色が違う」と言われたレイチェルもどきを射殺するシーンのCGが、本編を通して一番ひどいCGになってる。
あのCGだけ本編の中で浮いている。
だいたい撃ち殺すところをそのままズバリ見せる必要があったのか?
頭に向かってラブが銃を向け、次の瞬間銃声だけで良かったじゃん。
なぜわざわざあんな出来の悪いCGでレイチェルもどきの死を見せたのか?
なんか観客のエモーショナルな部分を刺激しようという作り手の姑息な計算が垣間見えて、なんかいやだ。

なんじゃこりゃ8「全員歩くの遅すぎ問題」
みんな歩くのが遅すぎる。
もう少し速く歩けば、たぶんこの映画2時間に収まったと思う。
これはただの愚痴だが(笑)。

なんじゃこりゃ9「JOIの死が効いてない問題」
今作、唯一の希望の星と言っていいJOIだが、彼女の死が物語上、あまり効いていない。
彼女の死がKに及ぼす影響をもっと濃密に描くべきだと思うのは俺だけか?

以上、2度目を見たらたくさん矛盾を感じる部分、いやな部分、観客を騙すために(煙に巻くために)作ってんじゃないのという無理矢理なプロットや辻褄の通っていない強引な謎設定などが見えてきた。
で、評価を星2つ半に下げた次第です。
いや、ここまで来るともう星2つぐらいでいい。★★

もう映画館に観に行こうとは思わない。
Blu-rayは買うけどね。

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