秋の味覚

９月１４日の朝、小平さんから電話があった。
　「栗食べるか？」と言うので「食べるよ」と答えると、「じゃあ　届けるよ。」と言って大粒の栗を持ってきてくれた。
　出勤途中の小平さんは、きちっとネクタイをしたスーツ姿でさっそうとしていました。
　もう３年近く退屈もせず遊んでいる私も偉いが、いまだ現役でいる小平さんも偉い！

　亡くなったおばあさんが茨城に住んでいたときは、秋になると必ず栗を送ってくれた。大粒で『上手にゆでる』とそれはおいしかった。
　小平さんの栗は、おばあさんの栗ほどではなかったが、まあまあおいしかった。

　ところで今年の夏は、とうとう小平荘（小平さんが所有する北軽井沢の別荘）に一度行けなかった。
　同期４人で一泊で行く計画を立てたが、
　「妻が大病らしい、仕事をやめて妻の面倒を見るからダメ」とか『ゴルフに行くからダメ」などともっともらしい言い訳で、断られてしまった。
　一人で行く暇がなかったわけではないが、その気にもなれなかった。