おばあさんの根性

　おばあさんは生まれて３ヶ月の曾孫を、抱っこしたくてたまりません。認知症でも、曾孫と理解していなくても赤ちゃんが可愛いと思うのは同じらしい。

　しかし「抱っこさせて！」などと依頼したり、お願いしたりするような言動は決してしません。
　[人にものを頼んだりお願いしたりすることは自分の弱みを見せることだ。弱みを見せれば相手に馬鹿にされる。たとへ身内でも弱みを見せてはならない。]
と思っているらしいのです。

　そして、「おれが、抱っこしてやるから仕事をしろ。」と命令口調で言うのです。
（特に意識してやっていることでなく、身についた生き方が自然に言動にでるらしい。寡婦として生きてきた環境がそうさせるのか、生まれつきなのか？）
　
　【なにごとであれ、自分の弱みを人に見せてはならない。弱みを見せるくらいなら赤ちゃんなんか抱っこしなくてもいい。】
　これがおばあさんの根性です。

　この根性が衰えない限り【元気で長生き】は健在です。