なんとなく場末な雰囲気が
場末のオカマにぴったりよ
なんだかマスター
色を抜いたみのもんたを
発酵させて
平方したような
なかなか いい男じゃないの
この店のマスターじゃなかったら
惚れていたかもしれないわね
そう
この店のマスターって
知ってしまったら
もうアウト
それぐらいの
インパクトを秘めたお店よ
普通じゃないの
この私が言えるの
普通じゃないって
なんだか
お酒も飲んでないのに
えらく酔っ払ったおじさんが
昼間2時からカラオケ始めようとしているし
奥の方で
テーブル麻雀に没頭してるのは
そばをすすりながらの
齢70過ぎのばあさんよ
いったい
この店はどうなっているの？
目の前にすると
切ってしまってても
インポになる思いね
「カレー味もありますよ」 って
混乱も
度を極めるわ
どれだけカオスなら
気が済むのかしら
「コーヒーカレーラーメン（温）」なの
逃げなかった私を
褒めてくれてもいいときよ
コーヒーが
ラーメンで
カレー入りで
キウイで
ハムで
バナナに
卵に豆よ
「バカも休み休み言え」
この言葉
人生で初めて使うときかもしれないわ
もうひとつ
「ぎゃふん！！」
これも
今しかないかも
いったい
どれだけのセンスなのかしら
天才となんとかは紙一重って
それは
天才にあんまりよ
一語で言うと
CRAZY
三語でいうと
CRAZY GONNA CRAZY
壊れてしまった
KEIKOとパンサー
ついでに哲哉にも乾杯って感じかしら
でもね
聞いて
私を信じてくれる？
私も信じたくないけど
美味しいのよ
信じられないけど
美味しいの
カレーコーヒーに染まったバナナは
気がフレてるとしか言えないけれど
もちろんキウイも
正気の沙汰とは思えないけれど
ハムも
まったくどうかと思うけれど
不思議と
あとを引いてしまうのよ
ちょっとおイタが過ぎる
ビターな大人のカレー汁
お手製のカレーには
隠し味にコーヒーを入れる私だから
コーヒーにはクリープな私だから
入れろというなら
入れるわ
でも
私に入れるのは
後ろからにしてね
もうね
オカマの戯言だけど
美味しいの
くやしいけど
美味しいのよ
二度目はないけど
美味しいの
そう
二度目は決して無いと
強く言っておくけれど
美味しいのよ
何を信じるかって
何も信じられない
この世の中だけれど
私を信じて
あなたも
だまされてきては
どうかしら
チキンな僕はカラオケが聞こえたので
同行のHidekiに先に店に入らせました。
何ですかね？あのワンダーランドは。
「試さずにはいられないのが」
「好奇心の強い」
「カマちゃんの宿命。」
「でも、これは！」
「これは！！」
「・・・好奇心の強い猫って」
「痛い目に遭うって聞くけど」
「それでも乗り越えて」
「美味しいのね！！？？？」
「２度目はなくても」
「魔境探索」
「・・・・・姐御と」
「・・・・・ええ。」
確かに二度目は無い…てか怖いですわな。(^^: