「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

おでんくん

2010-10-17 20:15:53 | 書籍・絵本
    

   おでんくん   リリー・フランキー  小学館

  とあるおでん屋台のなかにある異次元空間・おでん村を所要舞台に
  おでんくん、だいこん先生、たまごちゃん、いとこんくん、スージー、ジャガー
  などのいい味出しまくりキャラが巻き起こす次世代絵本
                             (出版社からの内容紹介より)

  
  

    今日は と、ある高齢者施設の秋まつりのお手伝い
  おでん係りのわたし。
    だいこん、しらたき、がんも、ちくわ、に 茶飯のおにぎり付き
    おとなりのブースではフランクフルトにポップコーン
  ・・・
  「おでんくん」や「おでんさむらい」の絵本を思い出して
    ひとり、おでんワールドのなかにいたよ。
  秋の いちにち 
  コスモスが咲いている庭で「おでん」を売る。

  ホールでは民謡や漫才
    そして和太鼓  みんなボランティア
  ゆったりとしたやさしい時間のながれに
  気持ちがなごむ

   

もしもし下北沢

2010-10-16 18:08:25 | 書籍・絵本
  

    もしもし下北沢  よしもとばなな 毎日新聞社

   お父さんが知らない女の人と一緒に死んでしまった。
       残された私とお母さんは、新しい人生を始めようと
       思い立った、下北沢で。
       どこにでもある
       でも、たったひとつの人と街の愛おしい物語
                    ( 日販MARCより )

        >   私は窓辺に行ってお母さんの隣に座った。
        この人は、この年齢から突然人生が白紙になるなんて。
        がんばって育てるような年齢の子どももいないし
        ばりばりに 働かなくてはいけないわけでもない。そう思った。
           そのうえ私たちには いつでも重く暗い後悔の影がこびりついていた。
         ある意味では、なにをしたって、ここで暮らしてみたりしたって
                  もう私たちは二度とは元には戻れなかった。
        ずっとこれを抱えていくしかないのだとわかっていた。
        たまに全てを忘れたかのような明るい時間があっても
                 その底にはいつもその影があった。
           それを全部持って歩いていくのが人生だともう私たちには
            痛いほどわかっていた。

   >        でもまあいいや  今は今だし、ここはここ
         今日は今日しかないし。

        

                

        私の暮らしている場所から下北沢は近い
        若い頃は本当によく行った。
           マサコというJAZZ喫茶やジローというPIZZA屋があった。
           いまはもうないけど・・・。
              最近は滅多に行かないシモキタ
        それでも、この街が好き
         時間や空間が混線しているような独特な街
       そのエネルギーが息苦しくなったら
       そのまま、小田急線で江ノ島のねこに会いにいけばいいし。

                あの頃の下北沢はもう、どんどん遠くにいってしまったけど
       それまでの1日1日が自分なのだろう。
                もしもし、下北沢。。私はいまだに人生の意義なんてわかりません・・・
        あの頃と同じようにぐるぐる歩いているだけです。

       「もしもし下北沢」は感覚的に共有できる物語だった。
        そこには確かに人間らしい、あたたかい光景がある。
          よしもとばななさんの文章に惹きつけられた。
        
       

        

さつまのおいも

2010-10-09 13:25:54 | 書籍・絵本


  さつまのおいも  中川ひろたか:文 村上康成:絵 童心社


 土のなかでのびのび暮らす さつまいもたち
  いも掘り遠足で はたけに来て
  自分たちを抜こうとする子どもたちと
  綱引きをはじめます。

 スッポ~ン!
  いもづる式に抜け落ちて
  「わたしたちの まけで ござる」

 

 というわけで
 「さつまのおいも」の絵本を読んだら
 やはり、おやつは さつまいもで  ござる。

  

   「絵本の読み聞かせについて語ろう」という講座に出かけた。
    参加者は ほぼ中年のおばさまがた
  初対面同士というのに なぜか、
    世間的には「不幸話」になるような話題もあったりして・・・

    話題はとっても現実的だったのに、家に戻ったきたら
    非日常な時間だったなあ、と。
    普通、困難な現実など人に話すべきことではない。
   あとに残るのは虚しさと自分の心の貧しさだけだから・・・
   それなのにキャッキャッと大笑い。
    絵本がそこに介入していたから、なんでもありの時間だったのかな~

    昨夜の「サッカー・キリンチャレンジカップ2010」
  「日本」VS「アルゼンチン」は良い試合だった。
   日本の勝利は もちろん嬉しかった。
   アルゼンチンに勝てたのはすごい!
    が、なによりもメッシのプレーを観たかったのだ。
    あのドリブルやFKが・・・
    チームのサイド攻撃が機能しなくて孤立してしまったメッシ
    ああ~ メッシ

アストンの石

2010-10-08 18:37:17 | 書籍・絵本
  

  アストンの石  ロッタ・ゲッフェンブラート:作 小峰書店

    アストンくんは、水たまりで石を見つけます。
    触ると冷たい!
    かわいそう
    彼は石を持ち帰り、毛糸の帽子で暖めてあげます。
    次の日
    こおりのはった水溜りで、また石をみつけたアストンくん
    今度はおふろにいれてあげる。
    家中、石が増えてきて・・・

    このおはなし
    そんなアストンに困った両親がアストンくんにそれ以上
    石を集めないように納得させる話でもあるんですけど、

   じつは私もなにかを拾うのが結構すきで・・・
    ハイ、ワンコとの散歩での「本日の拾い物」

    

   

てつがくのライオン

2010-10-06 21:00:56 | 書籍・絵本
 
  

  てつがくのライオン  工藤直子:作 佐野洋子:絵 理論社


  5章立ての詩集 
    きょうライオンは「てつがくてき」になろうと思った。
    哲学というのは座り方から工夫したほうがよいといわれるので
    尾をまるめて腹ばいにすわり、前足を重ねてそろえた。
    ・・・
   「 やあ、かたつむり。ぼくはきょう、てつがくだった」
   「 やあ、ライオン。それはよかった。で、どんなだった?」
   「 うん、 こんなだった」

  職場の庭にいた「ねこ」
   ちょっと、哲学的?
   私もちょいと「てつがく」したい気分になった。(笑)
   仕事をしないでなに見惚れているんだか・・・

  

つばさものがたり

2010-10-05 18:43:32 | 書籍・絵本


  

   つばさものがたり   雫井脩介  小学館

      君川小麦は26歳のパティシエール
      東京での修行を終えて故郷・伊豆にケーキショップを
      開店するために帰郷してきた。
      地元で働く兄と義姉の間には叶夢(かなむ)という6歳の息子がいる。
      叶夢には”レイモンド五世”という「天使」が友達にいるらしい。
      でも、その存在は彼にしか見えない。

      ケーキショップ開店のために小麦が見つけた店舗物件に
      叶夢は「ここははやらないよ レイモンドが言っている。」
      そして、開店した店はそのとおりに・・・

      じつは小麦には、家族にも隠している大きな秘密があった。
      ・・・
      君川家の人々はさまざまな困難を乗り越えながら
      「天使」の助けも借りてケーキショップの再起を目指す。
    

     

      「神様のカルテ2」のなかに挟み込まれていたチラシ

      >「神様のカルテ」の次に読みたい。
          光あふれる家族小説

       こういう販売促進あり、なのか  小学館!
        というわけで 単純な私は 次に「つばさものがたり」を
        読まなくては、と。(笑)
        「神様のカルテ2」は前作より、よかったから
        次にくるものは

    涙が止まらず・・・
        もしかしたら
        ほんとうに天使がいるのかも知れない。
        そんな気持ちにさせてくれた。
        今日もまた、ひとり 空を見上げる。

        >もっと我慢せず、自分のために生きればいい。
         
        
        

  
     


シングルマン

2010-10-04 15:19:18 | 映画


     

    映画 シングルマン

         ファッションデザイナー  トム・フォード初監督作品
        1962年、ロサンゼルス 主人公の大学教授は
        16年暮らした男性パートナーを交通事故で失う。
         孤独と絶望
         映画は自殺を決意した教授の最後の1日を描いている。

         繊細な映像
         絶対的な孤独感
         研ぎ澄まされた感性
         センスある画面と音楽には
         魅せられた。
         そして、なんとも皮肉な結末・・・

         人には それぞれの時間の流れがある。
         私はただ、その時間の流れに添って生きている
         目の前にあることを続けているだけ
         

         雨の日の中央線に乗って
         朝いちばんで観る映画としてはおもかった。
         ・・・
         駅には箱根駅伝のポスター。
         もう、そんな時期なんだ。

         重くなった気持ちを ほぐすために
         いま、お気に入りのパン屋さんに寄る。
         サクッとしたフランスパンに ほどよい甘さのチョコレート
         パンを入れてくれる袋の女の子が可愛いよ。
         HOTコーヒーが美味しい季節になった。
         お昼は ブラックコーヒーとチョコリングで 

         天使のチョコリング

        

        

         ワンコとの散歩みちには キンモクセイの香り
         しばらくは この香りを感じながらの散歩になる。

      
        


  


KOBUKURO STADIUM LIVE 2010

2010-10-03 23:02:11 | Weblog

  

      コブクロのライブへいく

   

  

      

        ライブ前のひととき
        かわいい坊やが
        ギター弾きながら コブクロの歌を歌っていた。
        それが上手くってね。
        ちょっと人盛りが出来ていた。
        シグネチャモデルのギターにライブTシャツ!
        いったい君は何者なんだ?
        保護者らしき人も見当たらなかったし・・・
        みんな携帯でパチリパチリ
        アンコールにも写真撮影にも応じてくれた坊や

        夕暮れとともに始まったライブ
        天気予報は  雨だったのに
        「コブクロてるてるぼうず」のご利益かな
        味の素スタジアム でのライブは
        雨に降られることもなかった。

        空を見上げながら
        風を感じながら
        聴くコブクロ
        物語の中の挿絵のように
        じんわりと
        こころに響いた。

        緑の芝が見えないサッカースタジアムは
        少しさみしいけど
        夕暮れから夜へと変わる時間を
        音楽とともに過す。

        4万5000人が入ったスタジアムは
        いつもと違う  味スタだった。
        娘からプレゼントされた素敵な1日。
        新曲「流星」は10月からの月9ドラマの主題歌

        
       
        
       

  

かぼちゃスープ

2010-10-02 15:15:36 | 書籍・絵本

  

   かぼちゃスープ  ヘレン・クーパー:作 せな あいこ:訳

       ネコとリスとアヒルは なかよし3人組
       かぼちゃスープをつくります。
       「ぼくがスープをかきまぜる」というアヒルのひとことで
       けんかが始まってしまったよ・・・

       なんとも素敵な絵本
       買い物へ出かけたら つい、かぼちゃに手がのびてしまった。
       「スープをかきまぜる」のは 私しかいないので
       けんかにならないのが すこしさみしいけど、ね。
       ・・・

      

       かぼちゃスープ
       皮をむいたかぼちゃ
       2cmくらいの厚さかな
       お鍋にかぼちゃと水
       かぼちゃがやわらかくなったら
       お鍋のなかのかぼちゃをつぶして
       ペースト状になったら
       牛乳をいれて塩・胡椒
       さいごにバターをひとかけら

   

    秋晴れの空
        静かな日
        道ばたには青いどんぐりが落ちていて・・・
   
     

月島慕情

2010-10-01 14:19:04 | 書籍・絵本


   

    月島慕情  浅田次郎    文春文庫

    恋する男に身請けされることが決まった吉原の女が
       真実を知って選んだ道とは・・・
       他、6編の短編集

   浅田次郎が書いた7編の物語
       時代背景や説定はさまざまだけど
       胸を打つものだった。

       決して幸福ではない人が描かれているのに
       不幸では終わらない。
       ベタなのに
       浅田次郎の巧み節には泣けます。

       
       月島には 散歩するカメがいるとか
       娘が先日、友人と月島へ「もんじゃ焼き」を食べに行った時
       こんな感じだよ、だって。

          

        秋の街へ出かけた。
        と言っても10分もあればいける街(笑)

    

         「神様のカルテ2」とキース・ジャレットのCDを買う。

         Keith Jarrett/ The Melody At Night With You
              (スイングジャーナル・第33回 ジャズ・ディスク賞)

         スタンダード・ナンバーばかりなのだが
         スタンダードの美しさを引き出している。
         さまざまな経験をくぐりぬけてきたキース・ジャレット
         あー これだよ。
         とても耽美的で 深い音なのだ。

         ジャレットを聴きながら 「神様のカルテ」を読み始める。
         どこにも行けない私は いま、その本のプロローグで
         栗原一止先生とハルさんと信州の冬山へ
         美ヶ原! いいなあ
         本のなかで旅をする。
         さて、”2”はどんな物語になるのでしょうか。

         いろんなことがあるけど・・・
         季節が
         読書が
         音楽が
         友人が
         いつも私を 支えてくれる。

         10月1日はPink Ribbon
         今日の夕日もきれいだけど
         ピンクに染まる都庁や東京タワーも
         きっとうつくしいはず
         ブレストケアを忘れないで

         そして、いま乳がんの治療中の方
         大切な人が そうである方も
         キャンサーフリーだよ。
         がんからの自由!
         負けないで
         つらい時期は必ず去りますから・・・
         心より それを願います。


            
  
         画像はピンクリボンキャンペーンより