納棺夫日記
青木新門
文春文庫
「死」をまっすぐに見つめる
- それは「生」を考えること
掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ
日本海の鉛色の空からみぞれが降るなか、著者は死者を
棺に納める仕事をしてきた。
宮沢賢治や親鸞に導かれるように「光」を見い出す。
( 書籍紹介文より )
映画 「おくりびと」は本書から誕生したという。
遺体を清め棺に納める。
それは単なる作業ではない。
人として生きてきた証
その尊厳への畏怖
今年もミモザの花が咲いた。
昨年、施設にいる母を見舞うために歩いていた道で
ミモザの花に目を奪われた。
人とは何か、自分とは、家族とは・・・
もうその夏を越すことが出来ないだろう母を思い沈んでいた。
あの時
ミモザの花に目に見えない何かを感じた。
この「納棺夫日記」も活字ではなく、すきとおった風のようだった。
明日は「ひな祭り」 なんだけど・・・
なん~にも、していない。娘がいるのに