いねむり先生 伊集院 静 集英社
女優だった妻の死後、アルコール依存、ギャンブルに溺れ、壊れてしまったボクは
「いねむり先生」こと色川武大に出会う
魂と交流と再生を描く自伝的長編小説
( 書籍紹介文より)
先生とサブローくんの出会い
人は人によって再生され生きていけるのだと思った。
他人のざわめく感情に対してものすごく鋭敏な男たち
その波動が伝わってきそうな本だった。
著者は自分の経験を隠すことなく書いている。
弟さんの死、妻の死
そして大きく混乱していた日々
それでも 清冽で美しく感じられた。
著者の文章に
しばらくぶりに大人の小説を読んだ気がした。
暑い夏ほど、よく咲くというサルスベリの花
ハッとするほど 色鮮やかで見入ってしまう。
今年の夏はすべてが 特別な思いとなる。
祈り、ただ、それだけ