このブログのタイトルにもなっている清原について、はじめて書く。
このブログで、さんざん若手を使えと言い続けている執筆人であるが、
清原に関しては、その存在感故、成績云々より出し続けて欲しいという思いもあり、
さらに清原が現在の面白いプロ野球の象徴であって欲しいという思いも込めて、
ブログのタイトルをこのように命名したのだが…。
如何せん打てなすぎる。率が低すぎる。バッティングが雑に見えてしかたがない。
昨年の2000本安打、今年の500号ホームラン、タイトルに無縁だった男が、
この2年で大きな偉業を成し遂げ、あらためて存在感を示した。
「これからも多くのホームランを打ちたい」清原は言う。
そうあって欲しいと、心から願う。
できれば、晩年にさしかかり、タイトルをもぎ取って欲しい、とさえ思う。
散々言われ続けた無冠の帝王の称号。
それを晩年になって吹き飛ばし、ホームラン王でも、打点王でも、とにかくタイトルをかっさらって欲しい。
しかし、それにしても、打てな過ぎる。
とくに最近のバッティングを見ていると、打てなくなった、ように見えてしまう。
これは彼を応援する者にとって非常に淋しく、さらに言えば、危機感さえ募らせてしまう。
もうホームランだけでいい、そんな風にも見えてくる。そんな事はないだろうけど。
それくらい今の彼を見ていると心配だ。
チームには、4番バッターがいて、ヒットを狙うシュアなバッターがいて、
足の速いトップバッターがいたり、器用なバッターがいたりと、それが打線だったりする。
もちろん、清原は西武時代から、それ以前からもチームの要、4番バッターだった。
前の打者、1、2、3番が用意したお膳立てを、彼が締めくくる。
そういう役割の野球選手だった。
だから彼に染み付いた野球魂というのは「オレがきめる」の精神であったろう。
しかし、今の巨人の打線。
そんな人達ばかりである。
ばかり、は言い過ぎかもしれないが、ことクリーンナップに関しては、明らかにそうであると言える。
ローズ然り、小久保然り。
もちろん、どんなチームでも、ある程度の重複はある。
毎年、補強するのだ、当然である。
しかし、今の巨人のメンツは、どう見てもそのレベルを逸脱している。
清原の内面までを伺う余地は無い。
彼が今、どのような野球観で試合にのぞんでいるのか、知る事は出来ない。
だが、今日までのマスコミ報道や、ニューズ映像で彼の性格を理解するかぎり、
今の巨人のチーム構成こそが、彼のバッティングを雑にし、
大雑把にしている原因ではないかと、そんな風に思えて仕方がない。
今の巨人の試合を見ていると、オリックス対巨人、ではなく、
オリックス対清原、オリックス対ローズ、オリックス対小久保、オリックス対高橋由、に見えてしまう。
だからマウンドに立つピッチャーの後ろには、
7人のチームメートではなく、ひとりひとりの個人事業主。
ちょっと大袈裟か。
でもそんな風に写るのである。
清原から話がずれてしまったが、とにかく勝てなくて当然、ともとれる今のチーム構成。
何連敗したって、最下位にいたって、べつだん不思議ではない。
こんなチームを正せるのは、やはり、清原。
彼が原点に帰り、チームを引き締める役割を果たし、
中心打者としての責任あるバッティングを示さない限り、
いくら何百発打線といったところで勝利には結びつかないだろう。
がんばれ!!清原!!