いい歳になってしまったので今までの人生を振り返ってみたり 死ぬ事について考えたりしてもいいものだけど今までやった事がない。 今月 入院した時はじっくり思いを巡らしてもいいのではないかと思っていた。 夜になって寝床の中で考えようとしたけどお隣さんのイビキやうわ言が耳に入ると気になってとてもそんな気にはなれない。
‘俺って俺って’といいながら寝返りを打つ声がお隣から聞こえて来る、 昼間は明るく過ごしてる人なのに何を悩んでるのか反省してるのか気になっても解るわけが無い。 自分の考えることはトイレが近いので今夜はどうなるのか 最近便秘気味だけど明朝は出ると思う とか身近なことばかり考えていて人生とか死についてとか考える柄ではない事がわかった次第である。
映画「オクラホマ」から描きました
前世が解るという占い師のバーサンが、 貴方の前世はネズミだとか犬だったとか意味ありげに占うのをテレビで見た事があるけど そんな事あるわけネーだろうにと言いたくなる。 しかし死後どうなるか考えるのは自分の勝手。
大空を飛ぶ鳥になる事を考えてみたけど 死ぬときは飛んでて落ちるので痛いだろう思うし、それでは地中のミミズになったらと思ったら視界が無いしモグラの餌になってしまうのでこれも嫌である。 そこでフランキー堺の 「私は貝になりたい」 という映画を思い出した。 彼は 二度と人間に生まれたくない 生まれ変わったら誰にもジャマされない深い海の貝になりたい、と言っていた。 しかし生まれ変わってもやはり人間でもう一度やり直したいと思ってる。 幸い初期ガンでまだ死ぬ思いというのをしたことがないのでこんないゝ加減な事を言えるのかも知れない。