キルトの時間 猫の時間 green+

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ルーシーさん

2011-01-08 12:48:05 | アート・文化

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2010年12月24日(この日は息子の29歳の誕生日)

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2010年クリスマスイブ 大阪市立 東洋陶磁美術館にて開催中の ルーシー・リー展 に出かけてきた。

ああ・・・ようやくの大阪にてのルーシーさんの展示。

ルーシー・リーさん。

Imgp4285 美しい方です。

そしてとても可愛らしいお方。80歳ころのルーシーさん。

1902年にオーストリア、ウィーンに生まれたルーシーさん。20歳で工芸美術学校で陶芸を学び、約70年近くにわたり多くの素晴らしい作品を作り続けられました。1938年、ナチスがオーストリアに侵攻すると夫とともに、イギリス(ロンドン)に亡命。当時、イギリス(ロンドン)の陶芸界はバーナード・リーチが大きく影響を及ぼしていて、彼の一言で認められる、認められないがくっきりと別れていたようで・・・そのリーチを師としていたルーシーさんであったのですが、土の匂いのする厚手の器は自分のものではないと・・・ルーシーさんは自らの求める器を作り続けることに・・・

当初、ルーシーさんの作品を批判していたリーチがルーシーさんを認めるようになったというのもロンドンでの第一回目の作品展の後・・・

それはルーシーさんが、工房で一緒に過ごしたハンス・コパーから励まされ続け、ルーシーさんの求めた感性の、気品溢れる新しい作風が認められたということだったのです。

凛とした美しい器のひとつひとつに施されたその美しい色・・・グラデーション、様々な技法、種類の違う土が作りだすその表情、釉薬の妙。どの器もその口元のなんと上品なこと・・・優雅なラインに「編み針」で「掻き落とし」と言われる手法で線がひかれた作品の・・・その姿のラインの美しさやバランスの良さに絶句。これまで写真で、映像でのみ見ることが出来た数々の美しい器の前を行ったり来たり。気づけば会場に3時間近くもいた。

生活のために、工房でハンス・コパーと作り続けたという「陶器のボタン」そのどれもが、私には、どう見ても陶器にみえず・・・

まるで「宝石」のように素晴らしくひかり輝いて見えた。ボタンってとても魅力的なアイテムだとずっと思っていたけど・・・ルーシーさんのボタンワールドはスペシャルに一個一個が魅惑的すぎて!

もう感動の嵐!笑

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ほらね・・・笑顔

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器って・・・両手の中で・・・両手で・・・大切に・・・されるためにつくられるものだと思う・・・

2011年2月13日まで 大阪市立東洋陶磁美術館にて開催中 大阪市北区中之島1-1-26

地下鉄堺筋線  京阪本線 北浜駅 すぐ。

京阪中之島線  なにわ橋駅 すぐ。

休館日 月曜 1月11日

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