こんにちは りす組(0、1歳児)担任の野口 千枝です
新しいクラスが始まって早1か月が経ちました。子ども達も園生活に慣れ、笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。
さわやかな気候が続き、外に出たり体を動かしたりすることも気持ちの良い季節ですね。
子どもはからだを動かす楽しい気持ちを繰り返し経験することで、行動力は大きく広がっていきます。そして、からだを動かして遊ぶなかで、体力だけでなく、健やかな成長を支える力を付けているのです。
当園でも、動物になりきった表現遊びをしたり保育士や友だちとのふれあいながら、からだを動かした遊びを多く取り入れています。
今回の子育てインフォメーションは、『親子で一緒に楽しめる かんたん運動あそび』について【歩く力を育てる脚力づくり】をテーマにご紹介します。
◎幼児(3、4、5歳時向け)
【ボートこぎ】
(あそび方)
・大人の両足の間に子どもの足が入るように座りましょう。
・両手をつなぎ、交互に、前後に揺れましょう。
・「ギッタン、バッコン、ギッタン、バッコン」と声をかけながら気持ちを合わせてボートを漕いでみましょう。
(育ち)
・軽く、強く握る力の調節 ・腹筋力の強化
【足かさね歩き】
(あそび方)
・両手を握って、大人の足の甲上に子どもの足を乗せ(重ね)、立ちます。
・「1・2・1・2」声をかけ、前に、横に、後ろに歩いてみましょう。
・速度を変えたり変化をつけると面白いですよ。
(育ち)
・バランス感覚の向上
【おすもうごっこ】
(あそび方)
・「両足とびだっこ」の状態で、子どもが大人の首、体にしっかりつかまり脚を胴に巻きつけさせます。
・大人はお相撲さんになり、しこを踏みます。
・子どもは滑り落ちないようにして「どすこい どすこい」声をだして、親子一体になって楽しみましょう。
(育ち)
・筋力 ・耐える力
◎乳児(0、1、2歳児向け)
【ゆらゆらバランス】
(あそび方)
・大人が足を伸ばして座り、足の上に子どもを立たせて遊びます。
・子どもがバランスが取れるように手をしっかり持って、膝を使って軽くゆすってあげましょう。
・前後左右に子どものからだを、少しずつ傾けてあげましょう。声をかけて働きかけてあげてください。
(育ち)
・バランス感覚の向上 ・脚力の向上
【ペンギンになろう】
(あそび方)
・声をかけあって歩いてみましょう。
・腕を下げ、手首を外にまげてペンギンの羽をつくって歩いたり、子どもが大人の足の甲に乗って一緒に歩いたりし、ペンギンになりましょう!
・お家の方と一緒に、歩いたり休んだり(じっと立っていたり)走ったり変化をつけて歩くと楽しいですよ。
(育ち)
・バランス感覚を養う。
【ジャンプでタッチ】
(あそび方)
・向いあって立ち、は目標となるボールやぬいぐるみなどを持ち、始めは低く子どもの手の届く位置から、段々と高くしていきながらタッチをさせます。
(育ち)
・脚力の向上 ・瞬発力を養う
親と子が肌のふれ合いを通して運動遊びを行うことは親と子の愛情を育み、言葉のコミュニケーションとともに、運動を通しての気持ちの通じ合いが生まれ、お互いが強い【きずな】で結ばれることになります。
親と子のふれ合いの中から生まれる運動は、抱っこされたい、触れたいという本能的な欲求を満足させてくれる充実した時間として、子どもの活動意欲を高め、乳幼児の心身の発育発達に好ましい影響を与えると考えられています。
ぜひお子様と過ごす楽しい時間に、「運動あそび」をプラスしてみてくださいね。
きっとお子様のキラキラした笑顔が見られ、親子の【きずな】が深まると思います!
参考文献:0~5歳児の運動あそびの指導百科 前橋明著
乳幼児の運動あそび