こんにちは
りす組(0・1才児)担任の田中恵理子です
今回の子育てインフォメーションは「子どもの睡眠について」お話します。
私が子どもの頃は夜に子どもが外へ出歩くという時代ではなく、親には9時になったら「寝る時間」と言われていました。子どもは10時間寝る事が当たり前の時代でした。
今日、コンビニ、ファミレス等、24時間営業の店があったり、両親の就労の増加や塾等、様々な理由により、子ども達の就寝時間が遅くなっています。
子どもが健やかに成長していくためには、適切な運動とバランスの良い食事、そして十分な睡眠が必要です。
ただ、わかっているけど・・・その思いと現実にはギャップがあるようで、「色々な方法を試すけれどうまくいかないんです。」と悩まれている保護者の方もいらっしゃるようです。
以前、午前0時のカラオケボックスに生後6か月位の赤ちゃんを連れて来ていた人を見た時は驚きました。夜遅くのレンタルビデオ店やコンビニに来ている子ども連れの家族もよく見ます。
「寝る子は育つ」と昔から言われていますが、いつ頃から子ども達が夜早くに寝なくても不思議に思わなくなったのでしょうか。
全国的に夜寝るのが遅くなってきていて、朝からあくびばかりしている子・イライラして不機嫌な子・無表情でボーっとしている子等「気になる子」としてあげられる上記の姿は、子どもの睡眠と関係していることが、ある調査で分かりました。
なぜ、子どもは夜にたっぷり睡眠を取らなくてはならないのでしょうか?
遅寝でも子どもが元気ならいいのではないですか?という質問の答えは、「いいえ」になるのですが、その理由は以下の通りです。
遅寝は自分で生活の管理が出来ない子ども達の生体リズムの狂いを生じやすくなることになります。
そして、夜の寝不足を朝寝や昼寝でまかなわれないのです。
なぜなら、子どもの脳の神経回路の形成にとても重要である成長ホルモンは、夜ぐっすり眠っている間にまとまって出るからです。成長ホルモンは深い眠りの状態で0時くらいから出るので、そのためには9時に寝るのがベストと言われています。
又、遅くまで明るい所で起きていることで、目が光を感じ脳からメラトニンが放出されず睡眠覚醒リズムが狂う原因になります。メラトニンは抗酸化作用と第二次性徴を抑える大切なホルモンで、一生の中でも1才~5才頃に分泌量が最大になり、睡眠のリズムを作っていくと言われています。
遅寝した翌朝、ゆっくり寝かせればいいと思われるかもしれないですが、それだと早寝早起きのリズムを崩すことになり、いつまでたってもいいリズムにならないので、規則正しい生活を送る為には毎日の積み重ねが大切になってきます。
どのようにすれば早寝早起きのリズムが出来るようになるのでしょうか?
早寝早起きをする方法は色々ありますが、色々試してお子様に合うやり方を見つけていただければいいなと思い、いくつかの提案を書かせて頂きます
食事のリズムが生活リズム全体に大きく関わります。
朝・昼・晩と決まった時間に食事をとってみましょう!
入眠と起床のリズムがつきやすくなります。
夜寝る前に歯みがきをする、パジャマに着替える、絵本を読む、「おやすみなさい」の挨拶をする等の就寝前の儀式をすると、寝る為の心の準備ができ、けじめがつきやすくなります。
そして、朝、脳を目覚めさせるには、朝の光を浴びる事と朝食をとる事です。
眠っていた脳がリセットされます。
又、夜仕事で遅く帰ってきた父親とあそんでしまい、寝るのが遅くなる家庭もあるようですが、その場合は夜の子どもの睡眠を優先し、朝一緒に早起きして遊んだり、家族そろって朝食をとるようにするのは、いかがでしょうか。
子ども達の生活リズムが出来てくれば夜寝かせるのに苦労せず、自然と眠たくなっていくので、寝かしつける事に時間をとられなくなります。夜は親が自分の時間として過ごせることができると思います。
早寝早起きは子どもにとっても、親にとってもいいことだらけですね
お子様の生活リズムに悩まれている保護者の皆様、まず出来ることから始めてみませんか?
きっと、お子様の健やかな未来につながっていく一歩になると信じています。
参考文献:「生活リズム改善ガイド」ひかりのくに出版