【SWEET ANGELS】

大阪府寝屋川市にある認定こども園 ねやがわ寝屋の森こども園の
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先生からの子育て【information】vol.11

2011-02-10 | 先生からの【子育てinformation】


こんにちは。
うさぎ組(2歳児)担任の有馬 渚です




今回のテーマは「個人差・個性について」です。


子育てをしていく中で、同じ年の子どもや保育園のお友達の姿を見ては、我が子との成長を見比べて、心配になったり不安になったり。。。
という経験をされたことはないでしょうか??

ついつい、身近に計れるものさしで計ってしまいがちです。

よその子と比較しても仕方ない事だと分かっていながらも、我が子だからこそ成長が嬉しく、また周りの子どもと比べては、心配になったり不安になったりするには当然のことだと思います。


そこでまず、視点をかえてお子さんをみましょう!!
という言葉があるように、子どもに限らず人は、一人ひとり異なります。

「個人差」はあって当然です。
比較よりも個性としてとらえ、子どもにあったサポートを心掛けていきましょう!


☆からだの発達だけにとらわれない☆

様々な場でよくある発育曲線グラフや1歳半健診、また3歳半健診などのチェック項目にとらわれすぎてはいませんか?
発育曲線は、帯の中の役80%の子どもの値が入っています。また健診のチェック項目も約8~9割ができることです。つまり10人いれば2人ぐらいは、はみだしたりできない子がいるというわけです。発育曲線から多少外れていても、大きいなりに、あるいは小さいなりに上向き曲線になっていれば心配はありません。


☆からだと心の成長期!個人差も大きくて当然☆

赤ちゃん時代には特に、月齢により発達の個人差はかなりありますが、1歳を過ぎた方が親は気になる。。。そう考えがちではないですか?
これもまた、我が子であるがゆえに親としたら当然の事だと思います。
それは、からだの成長が目立った赤ちゃん時代に比べ、心も大きく育っていくからです。身体的な発達だけでは比較できない様々な要因が複雑に絡み合ってくるからではないでしょうか?
運動機能、手や指の発達また生活習慣すべてに個人差がはっきりと出てきます。
それには子どもが本来持っている(*気質)であったり、遊びの経験またその他の様々な環境が影響していると考えられます。
つまり、簡単に比較できるものではないということなのです。
(*気質=「生まれてからすぐにそれぞれの赤ちゃんに現れる情緒的な表出や反応のしかたを決める、自律神経や内分泌などの体質的なもの違い」であり、つまり「個人差」のもとになっているもの)


Point!!
★子どもの発達、発育にそったサポートを!!

皆さんが育てていかなければならいのは今、目の前にいる我が子なのです。
人との比較ではなく、自分の子が今、何ができて何ができないのか、しっかり把握することがとっても大切なのです。
その子にだけのものさしで見てみましょう。
発達状況を把握し、その子にあったペースでサポートしていくことです。



・言葉が出ないなら、言葉掛けを中心にどんどん話しかけていく。
・運動能力で悩んでいるなら、戸外で体を使って遊ばせたり、手指を使う遊びに集中させてあげる。
・嗜好が発達する中で好き嫌いが目立つなら、どのように調理すれば食べられるようになるのか試行錯誤し工夫する。
・自分の置かれた状況を理解し始め、保育園に行くのを嫌がり泣くなら、時間に余裕を持って「別れの儀式」をしっかり行う。

子どもを正しく把握できれば、やるべきことは見えてくるはずです。



また、保護者の皆様の家庭での子育てや、私たち保育スタッフとの保育園での生活の中で、一人ひとりの個性を見つけていき、その個性を大切にしながらのばしていけると良いですね!

個性を大切にしていきましょう。