【SWEET ANGELS】

大阪府寝屋川市にある認定こども園 ねやがわ寝屋の森こども園の
楽しい「教育 保育の様子」を大公開!

先生からの【子育てinformation】vol.8

2010-11-10 | 先生からの【子育てinformation】



こんにちは☆保育リーダーの松井杏奈です

「現代の若者はコミュニケーション能力が極めて乏しい」とよく耳にするようになりました。人と会話をしていても「何を話していいかわからない」「人間関係がめんどくさい」と感じている若者が多いようです
今の若い人たちが会社を辞めるのも「人間関係がいや」という理由が多いといいます。これも、コミュニケーション能力が大きく関係しているのではないでしょうか。


でも、私達が社会で生きていくには、人との関わり『人間関係』は避けて通れないものですよね。むしろ、なくては生きていけないものです

そこで、今回の子育てinformationでは、「子どものコミュニケーション能力を育てていくために大切な人間関係づくり」についてお伝えします

まず、コミュニケーションとは、一方的ではなくお互いに理解しようと努め、関わり合うことが大切です。人と良い関係を作るには、信頼関係が必要ですね。そのベースを作ってあげるのが、親のみなさんなのです

コミュニケーション力を身につけるためには次の2つのことが必要不可欠です

①良い親子関係
②友達との関わり
では、詳しく見ていきましょう

①良い親子関係

 子どもにとって、初めて信頼関係を築くのは親です。
自分の欲求を満たしてくれる、自分を受け止めてくれる、という安心感を感じることで、他人に興味や関心を持つことに繋がっていきます。
自分を受け止めてもらえる喜びや安心感を得られずに育った子どもが、他人を理解して受け止めようとすることは難しいですよね

信頼関係を築くのは、乳児期の関わりが重要になってきます。求めれば応えてくれる人がいることは、赤ちゃんにとって大きな安心感と自信を与えます。それが親への信頼に繋がり、コミュニケーション力の基礎となるのです。
お子様の様子をよく見て要求に気付き、受け止めてあげて下さい


もし分からなかったり、すぐに要求にこたえてあげられなくても「どうしたの?お腹がすいたの?眠いのかな?」と、と何がしてほしいのかを考えたり、「ちょっと待っててね」など言葉をかけてあげることで、赤ちゃんにはお母さんの愛情が伝わります。
「言葉はまだ分からない」と思わずに、赤ちゃんのうちからたくさん語りかけながら、スキンシップを取って、良い親子関係を築いて下さい。


②友達との関わり
友達との関わりと、親との関わりとは子どもに与える影響は少し違ってきます。
まずは発達と合わせて見ていきましょう。

☆0歳☆
ハイハイが始まり一人で自由に動けるようになると、周囲への関心とともに友達への関心が出てきます。

☆0~1歳☆
自分のものと人のものという区別が分からず、友達のおもちゃを取ってしまい、トラブルになることも増えてきます。しかし、「まだ分からないから言っても仕方がない」ではなく、「貸してって言うんだよ」「取られたら悲しいよ」と関わり方や、相手の気持ちを知らせ、くり返し伝えてあげましょう。

☆1~2歳頃☆
一人遊びを十分にする中で、友達への関心がでてきて、「平行遊び」や「模倣遊び」といった、関わりはないものの同じ遊びをして満足します。これも、成長段階のひとつですので、友達と関わって遊ぶことを期待しなくてもいいのです。

☆2~3歳頃☆
大人を介して簡単なごっこ遊びができるようになり、次第に子ども同士で関わって遊ぶようになります。

☆4~5歳☆
自分達だけのルールを決めて遊びを展開させます。
友達と楽しく遊ぶためには、約束事やルールが必要です。ルールを守ることで仲良く遊べることを知りますが、それまでには、幾度とないトラブルを繰り返します。でも、そのトラブルこそが、心の成長やコミュニケーション力には欠かせないものなのです。この時期は、喧嘩だからと言ってすぐに介入せず、自分達で解決しようとする姿を見守ることも大切です。(怪我をしそうな時はすぐに仲立ちが出来るように見守って下さい)
こうした友達との関わりの中で、自分の意見が通らない悔しさを味わったり、我慢や葛藤を経て、楽しい遊びが成立した時の充実感や満足感を味わうことが、人間関係や心の成長に大きく影響していきます。そして、それらが将来の子ども達のコミュニケーション力の基礎を築いていくのです。

友達との関わりは小さいころからの積み重ねです。ぜひ、小さいころより、友達と遊ぶ経験をたくさんさせてあげましょう

とはいっても、ご家庭だけではなかなか同世代の友達と関わる機会がない、という方もいらっしゃるかと思います。そんな時はぜひ、地域のコミュニティやお近くの保育園・幼稚園の子育て支援活動にご参加してみて下さい
寝屋保育園でも、園庭開放を行っていて、いつでも来ていただけますよ
その他、各種類の子育て支援を行っていますので、自分のスタイルに合ったものを選んでいただけます
詳しくは当園のホームページ「きずなコミュ」より、「子育て支援 kids+」をご覧ください