Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 97)「頑張りや!」

2008-07-03 | Weblog
表現97)Hang in there!(頑張りや!)

あ、今回の日本語訳は大阪弁にしてみました。理由は…ま、決まり文句のように使われるところがあるから、かな?この英語表現、日常的によく使われるという点ではしっかり覚えてほしいと思います…が、僕自身はあんまり使ったことがないような…。適切な場面がないと使えませんからね、この表現は。

日本語訳からもわかるように、誰かを元気づける、激励する時に使う言い回しです。「我慢する」「持ちこたえる」「あきらめないでやり続ける」「気を落とさないで踏ん張る」みたいな意味から、「しっかりしてね!」とか「頑張って!」みたいな意味になります。

でも、どうして hang in there がそういう意味になるのか? in there は、「そこ(there)の状況の中で(in)」→「そこで」と思ってください。では、hang は?この単語の意味は皆さんもよく知っているのではないでしょうか。そう、あの物を掛ける「ハンガー」でおなじみですよね。hang は、「何かを掛ける」「ぶらさげる」とかの意味を持った言葉です。「それと「頑張る」と一体どういう関係が…?」そう、不可解ですよね~。

この表現、どうもボクシングから来ているようです。ボクサーが疲れてきて危なくなった時にすること、な~んだ?いや、何でしょう?「ロープで逃げる…クリンチする?」ですね。あ、ボクシングがわからない人は何のことかわからないですよね。つまり、相手を抱きかかえるようにしてロープの方に行って、両手をローブに「掛ける」、あるいは、クリンチで相手を抱くようにして、両腕を相手の肩の上に「掛ける」、ということです。あ、わかりました?そう、その「掛ける」、つまり、両手、あるいは両腕を hang する行為が、ボクサーに一時の休息を与え、巻き返すきっかけとなるというところから、hang が、「我慢する」「踏ん張る」とかの意味になったというわけです。納得?

この hang in there という表現は、ほとんど場合、Hang in there! と、前に言ったように決まり文句的に使われるので、そのまま覚えましょう。ただ、使う時、また、リスニングのコツとして、その発音の特徴を理解しておく方がいいので、一言。

実は、Hang in there の発音、日本人にはちょっと難しい…。一語一語発音すると、ハング・イン・ゼアー(舌をはさみますが)ですよね。でも、これらの3つの単語はくっついて発音されるので、いわゆる、同化作用が起こります。つまり、hang の最後の g とそのあとの in の i が一緒になって、ハンギン。そして、in の n と、そのあとの there にある母音(エ)が一緒になって、ネア(この時、there の最初の th の音は、ほとんど聞こえなくなります)。そこで、hang in there は、ハンギンネアと聞こえることになります。

しかも、最初の h の発音、そのあとの n の発音の両方が鼻音、つまり、鼻にかかる、息が鼻から抜ける音であるため、この「Hang in there(ハンギンネア)」全体が、いわゆる、鼻声で発音されることになります。あ、一度言ってみましょうか。鼻音ですよ。では…(準備)…ハイ!ハンギンネア(Hang in there!)どうですか?うまく言えました?最初はちょっと鼻がむずむずするでしょ。でも、何度か言うと自然になってくると思いますよ。でも、言う時は、「頑張りや」(大阪人)、「おきばりやす」(京都人)、「頑張ってね」(東京)…などなど、自分の気持ちを込めて言うようにしてくださいね。

この表現は、要は誰かが大変な状況にいる、頑張っていることを知っている時に激励の意味で声を掛ける時の表現ですから、使い方は簡単です。以下のような感じです。

Jim: Again, I have to work overtime.
(また、残業せなあかんわ)
Tom: Hang in there, Jim. Let me know if I can be of your help. Okay?
(頑張りや、ジム。何か、僕でできることあったら、言ってや。ええか?)
Jim: Thanks.
(おおきに)

大阪弁に抵抗がある皆さんには、ちょっときつい訳となりました。お許しを…。ということで、今回は映画なんかを見ているとよく出てくる表現、Hang in there!(頑張って!…)を取り上げました。英語の勉強、大変ですが、毎日こつこつと地道に、そして、Hang in there スピリットを持ってやっていけば、必ず伸びていきます。そんな皆さんに最後に一言。Hang in there, guys. You can do it. Let's study English together. All right? See you soon, guys. Good-bye! Nao

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