Naoの誰でもわかる!英語の話

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「英文の構造を理解する」(No.5/Part 2)

2006-12-02 | Weblog
あ、今日は「使える英語表現」ではない?ですよね~。実はブログを見ていたら、前に「英文の構造を理解する」シリーズのNo.5が中途半端になっていたことに気づきました!これはいけない!読者を裏切った…(大げさですんません)と思い、急遽、それを終わらせることにした次第です。これまでの表現ものと違い、少し理屈っぽいですが、しっかり読んで理解してもらうとうれしいです。また、構造をしっかり理解していないと、どんなに単語、表現を知っていても、意味がないですからね。能書きはこれくらいにして、それでは英文構造の話に入りますよ~。

これは、No.5/Part1、「助動詞」の続きです。忘れちゃった人は前のも読んでくださいね。そして、すこし長いですが、よろしく…です。前回は「助動詞」の中でも「法助動詞」(modal auxiliary)と呼ばれるものの英文の中での位置について話をしました。「え、「法助動詞」?」って思ってる皆さんのために、それらの語を再度列記しますと…。can, will, must, should, would、mayなどなどですね。「あ~、あれね…」わかりますよネ。それらの意味、使い方はまた別の機会にお話するとして、前回はそれらが話し手の気持ちから出てくるものであること、また、その文中における位置を確認しました。

位置は、主語のNP(名詞句)のすぐあと、主動詞(V)のすぐ前でしたね。では、今回は「法助動詞」も含めて、少し助動詞全般について話をしたいと思います。以下の文を見てください。

(1) Kenta wrote a book.
(2) Kenta should write a book.
(3) Kenta has written a book.
(4) Kenta is writing a book.
(5) Kenta is going to write a book.

どこに「助動詞」があるでしょう~か?まずわかるのは、(2)にある「should」ですね。他は…?では、答えです。以下を見てください。

(1)’ 過去時制+write=wrote
(2)’ 法助動詞should+write=should write
(3)’ 現在時制+完了形HAVE…EN+write=has written
(4)’ 現在時制+進行形BE…ING+write=is writing
(5)’ 現在時制+迂言助動詞be going to+write=is going to write
(Celce-Murcia and Larsen-Freeman, 1983,The Grammar Book)

(*「迂言」とは、「まわりくどい」くらいの意味と理解してください。短く言うのではなく、「ながくした」って感じですかね。)

「え、何のこと?」ですよね。つまり、英語の文における「助動詞」、つまり、「動詞を助けるもの」とは、基本的に主語の名詞句(NP)と主動詞(V)の間に存在し、その動詞の性質を決める、その内容を意味的にはっきりすることで動詞を助けているもの、すべてのことを指すということです。ですから、「時制」(現在、過去)も「助動詞」だし、「法助動詞」も、また、その長いバージョンである「迂言助動詞」も(例:「will」が「法助動詞」で、その「迂言助動詞」が「be going to」…なんとなくわかるでしょ?)、また、「完了形」も「進行形」も、すべて「助動詞」の仲間というわけで、すべて、英文の中の「AUX」という位置に来るのです。では、一例として以下を見てください。

S=NP(Det+N)+AUX+VP(V+NP+PP)
(文=名詞句(限定詞+名詞)+助動詞+動詞句(動詞+名詞句+前置詞句))

この例文としては…
The boy is going to visit his friend in Miyazaki.
The boy will meet his uncle at the station.
The man saw a cat on the train.
John has been watching the baseball game for 3 hours.

「それは何となくわかったけど、だから何なの?「助動詞」のことを知ってどんな得があるの?」ってですか?それはいい質問です!何の得になるか…?以下、「助動詞」の特徴をまとめました。文章を作るとき少しでも役に立てば、との思いです。

1)英文には必ず「AUX」助動詞)がなくてはならない。
2)主動詞は原則として時制(現在、過去)という「AUX」を持たなければならない。
2)それは動詞が持つか(現在→V+(e)s/過去→V+ed)
3)あるいは、助動詞が持つ(has, had, is, was, etc.(上記文章参照))ことになる。
4)ただし、法助動詞がある場合については、動詞は時制を持たない(例えば、「should wrote」とは言わない)。
5)しかし、法助動詞は他の助動詞と一緒になることができ(「will have to」等)。
6)法助動詞を使っても、完了形を使うことにより、過去の気持ちは表現できる(例えば、「should have finished」(should+have(原形)+ -ed等)。
8)また、助動詞は、主語の名詞句(NP)の前に来ることで、Yes, No疑問文を作る。
9)しかし、時制(現在、過去)を動詞が持っている場合(V+s, V+ed)は、DOという助動詞が時制を持つことになり、主語の名詞句(NP)の前に来ることで疑問文を作る。

いかがでしたか?できるだけまとめたつもりでしたが、「よくわからないな~」って人、多いかな~?要は、英文の深層には、つまり、ベースの文(構造)には、主語のNP(名詞句)のあと、必ず助動詞が主動詞の前にあることをわかってほしかったんです。

もちろん、ベース(深層)に、ってわけですから、表層(実際の文)に現れる時にはそれなりの変化(「現在時制」と「動詞」が一緒になってV+s、「過去時制」と「動詞」が一緒になってV+edとか)が頭の中で起こるわけですけどね。助動詞についてはまた触れることもあるかと思います。今回は「何となくわかった」だけでも大成功だと思います(ホントかな~?)。では、次回まで、みなさん、ごきげんよう!さて、次回は何になるのかな…。ご期待ください(…)。See you very soon! Nao (N.N) (C)2006


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