Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 140)「彼、相当いらついてるな~。」

2010-02-20 | Weblog
表現140)He has really got a chip on his shoulder.(彼、相当いらついてるな~。)

チップ(chip)と言えば…「ああ、あのややこしい、食事をした時に置かなければいけないお金のことね。」そう…ではないです(冷汗)。それは、tip(ティップ)ですよね(あ、日本語では一緒か…)。今回の表現にあるchipは、「小片、切れ端」、コンピュータの集積回路のチップ、ポーカーなんかで使うチップ、のtipです。人の肩にコンピュータチップとかゲームのチップとかを置くっていうのは考えにくいですよね。ですので(というのも変ですが…)、今回のtipは、「木の小片」を意味します。「それを肩に置く?が、イライラする?」そういうことです。「ということは、その語源と何か係りがあるということ?」Bingo!(当ったり~!)

これは、むかしむかしのアメリカの、ある町でのお話です。その頃特に何も遊ぶもののない若者たちにとって、そのあり余った元気を発散させる方法といえば、外で遊ぶことしかありませんでした。しかし、今のようにスポーツセンターや何らかのゲームコートがあるわけではありません。そこで、彼らが考えだしたのが、「喧嘩」です。まあ、若い頃はそれも一つのゲームだったような気がしますね。しかし、その「喧嘩」にはルールがあり、まず、それをふっかける…いや、しかける者は、その肩(on his shoulder)に木の小片(chip)(小石という説もありますが)を置きます(put)。そして言います。「さあ、俺様にかかってくる勇気のあるやつは、この小片を落としてみやがれ!」てね。勇気のある者(?)はそれをknock it offする(落とす)ことで挑戦状を叩き付け、そこから取っ組み合いの喧嘩が始まる…。今は昔。現在はこのようなゲームはありませんが、その当時はまあ、力自慢の若い連中は、それで泥だらけになって日が暮れるまで青春を満喫していたそうな…。

え?本当の話かって?基本的プロット(plot/筋)は正しいですが、あとはもちろんfictionです(笑)。この昔の喧嘩の儀式(?)、put a chip on one's shoulderが現代英語の慣用表現となり、その元々の意味が忘れられ、今は、a chip on one's shoulder(誰かの肩の上にある小片)が、「けんか腰、不満、不満の原因、イライラ」等の意味になり、それを置く(put)と、つまり、put a chip on one's shoulderになると、「けんか腰になる、イライラしている、いらついている、挑戦的である、爆発しそう」等の意味になるわけです。では、説明はこれくらいにして、この表現が入った会話を読んで(声を出してくださいね)、今回の表現を確認してください。Okay, guys. Here you go!

(Jack and Bruce are talking in the corridor./ジャックとブルースが廊下で話している。)
Jack: I was surprised to hear the news.
(ニュースを聞いて驚いたよ。)
Bruce: What news?
(何のニュースだい?)
Jack: Greg is moving to the shipping department.
(グレッグが配送課に行くってことさ。)
Bruce: Oh, that news. Yep, he is not happy about it.
(あ~そのニュースね。そうだよ。やつにとっちゃ面白くないよね。)
Jack: I can imagine. What happened?
(想像はつくよ。何があったんだい?)
Bruce: The sales department failed to keep the contract with Toyoda.
(営業課がTOYODAとの契約の継続に失敗したんだよ。)
Jack: Did he screw up anything?
(彼が何かへまをしたのかい?)
Bruce: Nope. His boss did.
(いいや。やつの上司がしたのさ。)
Jack: So, he made Greg a scapegoat?
(それで、グレッグを身代わりにしたってわけ?)
Bruce: Something like that. Speak of the devil. Hi, Greg.
(そんな感じかな。うわさをすれば影ってね。やあ、グレッグ。)
Greg: What are you staring at?
(何をじっと見てるんだよ。)
Bruce: I am not. See ya.
(別に…。またな。)
Jack: Wow. He has really got a chip on his shoulder.
(すげ~。彼、相当いらついてるよな~。)
Bruce: I can't blame him.
(責められないよな。)
Jack: I agree.
(同感…。)

会社というところは、いろいろ人間関係が複雑ですからね~。紆余曲折(twists and turns)は仕方ないですね。グレッグもそのうちわかるでしょう。そして、人間的に大きくなる(grow up)。I wonder how many times have I been used as a scapegoat? Forget it. That is life. These days, I try not to have a chip on my shoulder, no matter what. I want to stay calm and live a peaceful life. Hope you will do the same. Goodbye now and see you soon, guys. Have a good one! nao








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