Naoの誰でもわかる!英語の話

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「英語一問一答」(表現編/No.16)hardly はどう使うの?

2007-10-08 | Weblog
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Question:英語の否定語というのが、いまひとつわかりにくいので教えてください。not とかnever は、まあ、わかるんですが、例えば、hardlyとかの使い方が…。(20歳、大学生、男(のつもり))
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Answer:
わかりました。ではまず基本から。日本語の場合は、否定文を作る時には、「(勉強)しない」というように、動詞の後に否定語の「ない」を付ければ、だいたいいいですよね。でも、英語の場合は、動詞にnot(ない)を付けるのではなく、助動詞を出してきて、それに付ける。つまり…

×I study not.
○I do not study.
×I studied not.
○I did not study.

ま、これはいいとして。では、質問にある、hardlyについて。以下の文を見てください。

I cannot study.
(僕は勉強できません)
I can hardly study.
(僕はほとんど勉強できません)

hardly は、助動詞にくっつくのではなく、その語が持っている否定の意味で、その後に来ている動詞の意味を否定的にしていますね。でも、その位置が、やはり助動詞の前であることに注目してください。つまり、助動詞がある場合は、そのすぐ後に来て、そして、否定するもの(この場合は動詞のstudy)のすぐ前にあることをしっかり理解してください。

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なるほど…。否定語は、基本的にはnotと同じように助動詞の後で、否定するものの前に来るということですね。
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そうです。ただ、notとhardlyの意味上の違いは押さえておいてくださいね。つまり、not は完全(100%)否定。でも、hardly は、全体的(90%以上?)には否定でも、少し肯定的な部分も残している、微妙(?)な否定であることを。前の例文からは、少しは勉強しているけど、ほとんどできていないって感じが響いてきますよね。では、hardlyは助動詞の後でなければ使えないかというと、もちろん、そうではありません。

I did not study at all last semester.
(僕は、先学期はまったく勉強しなかった)
I hardly studied at all last semester.
(僕は、先学期は、ほとんど勉強しなかった)

また、hardly は、anyと一緒になって(hardly any)、「~がほとんどない」(very little)という意味にもなります。あ、ちなみに、littleも、a が付かないと否定語になりますから、ご注意を(I have a little money=お金を少し持っている/I have (very) little money=お金をほとんど持っていない)。

I do not have any money.
(お金をまったく持っていません)
I have hardly any money.(=I have very little money)
(お金をほとんど持っていません)

上は完全に持っていない。下は、いくらかは持っているが、ないに等しい、という意味ですね。

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わかりました。hardly 以外の否定語ってあるのですか?
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ありますよ。ほとんど同じ意味で使われるのが、scarcely(スケァアスリー)という単語です。以下で確認してください。

There is scarcely (=hardly) any coffee left in the box.
(箱にはコーヒーがほとんど残っていなかった)
I could scarcely (=hardly) see her from my seat.
(僕の席からは、彼女はほとんど見えなかった)

最後に、hardly、scarcelyとちょっと違ったタイプの否定語として、barely(ベアリィ)も覚えておくといいですよ。これは、前の二つがほとんど否定である一方、「なんとかできた」「かろうじて~した」という風に、状況はかなり否定的ではあったが、結果はなんとか肯定的になった、という意味を示す言葉です。例えば…

I can barely hear it.
(なんとか聞こえる=ほとんど聞こえないに等しいものの、かろうじて聞くことができる)
He barely made it.
(彼は、なんとか間に合った)

まとめです。「ほとんど~ない」と思ったら、hardlyあるいはscarcelyを使ってください。そして、「(いろいろ大変だったけど)かろうじて、ぎりぎり~した」という気持ちを出したい時は、barelyを使ってくださいね。これらの言葉を使えるようになったら、皆さんの英語は、かなり英語的に響きますよ。そう、間違いなく、one level up です。All right. That is all today. See you all in the next story. Good night!

(End of Story)


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