Naoの誰でもわかる!英語の話

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One Point Expression (1)

2010-02-22 | Weblog
One Point Expression (1): I couldn't agree more.(全く同感です。)

説明はあまり必要のない、短いながらよく使われる英語表現を、このOne Point Expressionでは取りあげたい思います。今回は、「could not+動詞+比較級」で構成される、「より~であることはできないだろう」、言い換えると、「最大に~である」という表現です。冒頭の表現、I couldn't agree more.は、文字通り訳すと、「私は(あなたに)もっと同意することはできないでしょう」になりますよね。これは、相手に最大限の同意の意志を伝える時に使います。could notのcouldは、もちろん過去形ではありません。これは仮定や可能性を表し、「~することはできないだろう」と、意味的には未来を志向している言葉とも言えなくもないです。しかし、これは語感の問題なので、決して「未来形」と言っているわけではありませんので、念のため。

この表現は日常会話ではしょっちゅう出てくる、決まり文句的な言い方とも言えます。ドラマを見ていると必ず(?)出てくるような気がします。(「じゃあ、必ずじゃない…」ですよね(冷汗))でも、よく出てくることは間違いないです。時としてI couldn't agree.と、moreがない場合もあります。「でも、それじゃあ、過去形にならないの?」…なりません。会話の流れからいって過去形であるわけがないですし、また、その時に否定の気持ちを表すのであれば、I can't agree.と言いますよね。その時にI couldn't agree.と言えば、I couldn't agree (more).を意味していることは、英語を知っている人ならばわかります。ご心配なく。

ですから、相手が言っていることに100%、否120%以上同感だ!と思った時は、I couldn't agree more. あるいは、I couldn't agree.と言ってください。それで、perfect!です。

「could not+動詞+比較級」を使った表現で、僕がこの頃ドラマで聞いたのが、They said they couldn't be happier.(かれらもすごく喜んでいるって言っていたわ。)です。これは、大きな手術を受けた夫の手術結果を他の家族に伝える奥さんの言葉です。では、質問です。Theyとは誰のこと?…そう、手術に携わったお医者さんたちのことを言っていますよね。「彼らは言っていたわ。これ以上ハッピーにはなれないだろうって」という感じですね。日本語にするとなんとなくしっくりこないのは、やはり言語文化の違いでしょうね。これらの表現は日本語で理解するより、感覚で理解すべきだと思います。

誰かに最大限の同意を表す時は、I couldn't agree more.あるいは、I couldn't agree.これ以上の幸せはない、ハッピーこのうえないと思った時は、I couldn't be happier.もちろん、主語を換えることもできます。しかし、その時は、They said~とか、He said~とか言ってからですよ。勝手に他人の気持ちを代弁して言うことはできませんからね。

この「could not+動詞+比較級」というパターンは、動詞を換えたり、その内容(比較級になる形容詞など)を換えることでいろいろ使えますので、是非自分のものにして英語らしい表現を作って、また、使ってみてください。相手の気持ちにきっと、ズン!と響くこと、間違いなしですよ。では、今回はこの辺で。See you, guys. Goodbye! nao