Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 131)「それはめちゃくちゃ難しい話やで。」

2010-02-04 | Weblog
表現131)It's like finding a needle in a haystack.(それはめちゃくちゃ難しい話やで。)

あ、大阪弁の訳で申し訳ありません(大阪育ちなもんで…)。今回は、大昔に入試か英検かどちらかの機会で覚えた表現を懐かしく取り上げてみました。というのも、つい最近ドラマを見ていたらこの表現が出てきたんです!いや~昔どこかの本で覚えたこのことわざみたいなものがまさか本当に会話で使われるとは…ちょっと感動(?)ものでした。だって、この表現、大阪弁で言ったら「べたべた」ですからね(あ、わかる人だけわかってもらえたらそれで結構です(笑))。

ご存知とは思いますが、とりあえず確認までに英語のチェック!a needleは一本の針、haystack(ヘイスタック)は干し草(hay)の山(stack/積み重ねた山)。そう、アメリカの牧場で見かけるあの乾いたわらの固まりのことです。もし、そのわらの中に針を一本落としてしまったら…そりゃあ、それを見つけるのはほんまにしんどい(あ、すみません)、本当に大変、ほぼ無理ということから、「干し草の山の中にある一本の針をみつける」→「見つけることは不可能」「何かをすることは至難の業」「骨折り損」という気持ちが出た時には、このa needle in a haystackという言葉が使われます。

使い方は今回の見出しの文にあるように、it is like findingか、it is like looking for、it is like searching forなどの「それは(干し草の山の中にある一本の針)を探すようなもの」を意味する言葉を前にもってくるだけです。使い方は簡単で、「~は至難の業だよね~」とか、「~はまず不可能だね」といった極めてネガティブな気持ちが出た時に、[~is like finding a needle in a haystack]と言えばThat's allです。では、そんな言葉の入った会話を見てみましょう。ちょっと長いですが、リズムをつけて読むと楽しいですよ。今日はちょっと趣向を変えて、最初は日本語(訳)で会話を読んでください。そして、その後は英語でさらっとね。あ、そうそう、今回の登場人物の一人(Ben)は、アメリカ人ですけど大阪育ちという設定になっていますので、ご了解ください。大阪弁が嫌いな方、もしおられましたら、I am very sorry.では、どうぞ!

(オフィスで)
Ben: やあ、ジェフ。何してんの?
Jeff: あ、ベンか。大事な電話番号が書いてあるメモを探してるんだ。
Ben: どんな感じのメモ?
Jeff: 黄色いやつで、折りたたんであったんだ。
Ben: あ~あれか、君が言ってるのは。
Jeff: やれやれ。ありがと、ベン。どこにあるの?
Ben: それなら今、下のリサイクル用のゴミ箱の中。
Jeff: え?何でそんなことになったわけ?
Ben: いやね、僕が床にあったのを見つけたんやけど、ちょっとくしゃくしゃやったから近くにあったゴミ箱に捨てたわけよ。そんで、それが最後にリサイクル用のゴミ箱の中に行っちゃったってわけ。
Jeff: おいおい。二人で早く下に行かなきゃだめじゃん。
Ben: 二人?
Jeff: 当然だろ。君は僕を助けなきゃいけないだろ、ベン。君にも責任があるんだからさ。
Ben: ジェフさあ。毎日あのリサイクル用のゴミ箱にどれくらいの紙が捨てられるか知ってる?一枚の紙を見つけるなんて、それはめちゃくちゃ難しい話やで。
Jeff: わかってる、わかってるよ。だけどそれは見つからなきゃだめなんだよ。
Ben: その電話番号が何でそんなに大事なん?
Jeff: それはステーシーの電話番号なんだよ。彼女、昨日のパーティで僕にやっとくれたんだ。
Ben: ステーシー?あの、うちの顧客のICMのステーシーのこと言ってんの?
Jeff: その通りさ。
Ben: あっ、そう。それならそれと何で最初に言ってくれなかったわけ。
Jeff: え?それ、どういう意味?
Ben: これが彼女の携帯の番号ね。
Jeff: 何で君が持ってるわけ?
Ben: 彼女は僕の前の嫁さんやから。
Jeff: え、何?前に、何か…離婚したけど、その奥さんがいじわるだったとか、なんとか言ってたけど、その…。
Ben: 当ったり。でもさ、僕のこと心配せんでええよ、ジェフ。気にせ~へんから。じゃあ、これね。
Jeff: もういい。興味なくなった。
Ben: ちょっと待ちや、ジェフ。彼女は美味しいアップルパイ焼くよ。一年に2、3回やけど。
Jeff: 本当にありがと、ベン。いいアドバイスくれて。だけど、僕はいいから。
Ben: 彼女はいろんな素敵なレストランに連れて行ってくれるのにな~、もちろん、支払いは君やけど。
Jeff: ベン!

では、英語です。さらっと、リズムをつけて読んでくださいね。Here you go!

Ben: Hi, Jeff. What are you doing?
Jeff: Oh, hi, Ben. I'm looking for a memo with some important telephone number on it.
Ben: What kind of memo is it?
Jeff: It is a yellow and folded one.
Ben: Oh, that, you are talking about.
Jeff: Good grief. Thanks, Ben. Where is it?
Ben: It's in the large Recycle Bin downstairs now.
Jeff: What? How in the world did that happen?
Ben: Well, I found it on the floor and it was kind of screwed up, so I put it in the wastebasket nearby and now ended up in the Recycle Bin.
Jeff: Gee. We've got to do downstairs quick.
Ben: We?
Jeff: Of course. You've got to help me out, Ben. You are responsible, too.
Ben: Jeff, do you have any idea how much paper is being put in the Recycle Bin every day? Finding a piece of paper like that is like finding a needle in a haystack.
Jeff: I know, I know. But it has to be found.
Ben: What's the big deal about the phone number?
Jeff: It's Stacy's. She gave it to me at last at the party last night.
Ben: Stacy? You mean, Stacy with ICM, one of our clients?
Jeff: You bet.
Ben: Ah, okay. Why didn't you tell me that in the first place?
Jeff: What? What do you mean by that?
Ben: Here is her cell phone number.
Jeff: Why do you have it?
Ben: She was my ex.
Jeff: What? You said something like you got divorced because she was so mean and stuff…
Ben: Damn right. But, don't worry about me, Jeff. I don't mind. Here you are.
Jeff: Forget it. I've lost my interest.
Ben: Come on, Jeff. She can bake a delicious apple pie, though that happens probably a few times a year.
Jeff: Thank you very much, Ben, for your kind advice, but I'm just fine.
Ben: She can take you to many wonderful restaurants, on your tab, of course.
Jeff: Ben!

ということで、今回は表現というよりも、楽しい会話を楽しんでいただけたことと思います。言っておきますが、僕は女性に敵意など、これっぽっちも持っていませんので、念のため。あくまで、あくまで、英語の勉強のために作った会話文であることをお忘れなく…(冷汗)。Okay, guys. Then see you again in the next story very soon. Goodbye! nao