靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

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「会えてよかったよ、ブロ」

2014-04-06 07:02:32 | 子育て風景
登場する人物名は全て仮名です。


次女の眼鏡ができたという知らせ。目医者に併設された眼鏡屋へ取りに。

受付のお姉さんと話し込んでいる中年の女性の後ろに立ちチェックインを待っていると、「ハロ~、マム!」と大声。驚いてそちらを見ると、二十代くらいの男性が、白髪の父親らしき人に付き添われ診察室からこちらに向かって歩いていくる。ニコニコと笑って、手を振りながら。

ちょっとびっくりして「ハーイ」と返事をし終わらない内に、今度は眼鏡を見て回る初老の男性に向かって、「名前は何ですかあ?」と大声。顔を上げ、笑顔の男性を見つめるそのネイティブの方。「お名前は?名前は?名前わあ?」と矢継ぎ早に質問する男性に近寄り、「私はジェームスです。はじめまして。あなたの名前は?」と穏やかな笑顔で手を差し出している。「僕はマイク!はじめまして!」と大声で手を握り返しソファに座るマイクさん。

すると今度は隣の二人の女の子を連れたお母さんに、「あなたの名前は何い~?」と。「私はヘザーよ。よろしくねマイク。」「ヘザー、最近調子どう?」「まあまあね、マイクはどう?」「楽しいよ。今日はどうしてここに?」「娘の眼鏡を調整しにね」「娘は何歳?」「八歳とね六歳」「学校はどこ?」「○○小学校」「先生の名前わあ?」

ヘザーさんが答えを言い終わらない内に、ものすごい速さと大声で次から次へと質問。お父さんが隣から気を遣い止めるも、ヘザーさん「大丈夫ですよ」と身振りで伝えながら、逆に「あなたが行った小学校は?」「先生の名前は覚えてる?」とマイクさんにニコニコと質問をふっている。マイクさん、待合室中響く声量でヘザーさんとの会話を続けながらも、入口から人が入ってくるたび立ち上がり、「ハロ~、サー!」「ハロ~、マム!」と元気に挨拶。

そこへ店のスタッフが通りかかると、「ジェイソン、調子はどう?ハグさせて!」と頼み、「もちろん」というジェイソンさんとハグ。そのハグが終わるか終わらないかの内に、新しく入ってきた男性に「ハロ~、サー」と。「ヘイ、バディー、調子はどうだい」とにこやかに答える男性。

ところがハグで気持ちが高まったところへの、この「のりの良い答え」に興奮したのか、「名前わあ?」と金切り声で飛び跳ね始めるマイクさん。大音量のまま壊れてしまったロボットのように繰り返し繰り返し。「ブルースだよ、バディー。君の名前は?」と全く動じず穏やかな笑顔のブルースさん。「マイク~~!ああああああ」と収拾つかなくなり、お父さんに抱えられ引きずられるように別の部屋へと連れて行かれるマイクさん。ブルースさん、追いかけるようにして手を差し出し、「はじめまして、マイク君!」と。

しばらくして、落ち着いた様子でお父さんと待合室に戻ってくるマイクさん。

ブルースさんを見つけると、「ハーイ、ブルース!」と隣に座り。「私の名前を覚えていてくれたんだね、嬉しいよマイク」とブルースさん。(マイクさん、どうも聞いた名前は瞬時に全て覚えてしまうよう)

「今日ランチ何食べたらいいかな?」「ピザにしなよ」「どこの?」「○○(店の名前)かなあ」「何かジョーク言って」「ジョークかあ、突然には難しいなあ」「ジョークジョーク!」「う~ん」と考え込むブルースさん。「私のジョーク聞きたい?」と隣からヘザーさんがジョークを言い始め。待合室中、皆で笑って。


診察室からブルースさんを呼ぶ看護士の声。立ち上がり、「会えてよかったよ、ブロ(兄弟の意)。テイクケア!」とマイクさんの肩を抱き、診察室へ向かうブルースさん。マイクさんも、手続きを終えたお父さんに連れられ、待合室中にニコニコと大声で挨拶しながら建物を後に。



春のひと時。



マイクさんを囲む人々の心意気。

一部始終見守っていた十歳次女と四歳次男、こんな方々に出会えて幸せだったね。

マイクさんのあの突き抜けた笑顔に、感謝を込めて。
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