ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論22、経営資源の提供  

2008-08-22 | ISO外論
6.1:品質マネジメントシステムの継続的改善をすること。顧客要求事項を満たし顧客満足を向上すること。このために、経営資源を提供すること。

成果をあげるためには、それなりの活動に取り組む必要がある。積極的に経営資源を投入することである。といっても、金をかけることだけではない。有効な方法は、まず、しなくていいことを決めることである。企業文化というかそれぞれの企業で制約条件となっていることがある。たとえば、多額の投資を通すためにはあの人を味方につけろとか、あの業者から購入するものは稟議が通りやすいとか、常識的なことは別にして役に立たない手続きであることが多い。

リスクをとるという積極性のある組織では、「成果を先にとる」「省人化でなく少人化」という方法をとる。
たとえば成果があがれば3人分の仕事が低減できるという目標を立てて改善を進める場合には、実際に3人減らしてみて改善案を検討する。このようにすれば、3人減らした場合どのような問題が出るか、それをどう解決するかを具体的に検討できる。そのようなことを積極的にできる企業文化は優れている。

無駄や不良があるから改善する。
「不良による損失金額は、改善のための予算である。」と考えた経営者がいた。この会社では経営者が改善活動に積極的な支援をしたため、得られた成果も大きいものであった。

改善を進める原動力になるのは、改善した結果をどこまでイメージできるかで決まる。
想像力である。改善には7つ道具といわれる手法がある。手法も想像力があるから有効に使うことができる。

経営資源の提供というのは「金をかける」ということでなく「豊かな職場」「意義ある仕事」を提供することである。このために大切なことは経営者の想像力である。
年をとって創造性が衰えても想像力は鍛えることができる。
経営者たるもの前向きの想像をしてそれが達成される良い方向に向かうよう先頭から引っ張りあげるのも役目である。

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