ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ポイント5.製品や事業の成否は上流、源流段階に総合力を結集することで決まる。

2005-06-22 | ISO成功法

思い違いや誤解をまとめている。これらは誰もが知っているようで知らないため、成功の障害になる。
製品開発のプロセスを考えてみよう。ISO9001では、製品実現という部分にまとめられている。プロセスはインプットをアウトプットに変換する流れであるが、実務を無視したフローチャートを書くとやたらに長い直線的システムになる。ISOの要求事項にあるチェックを入れると目標とする開発期間の2倍になるようなシステムになる。その通り運用しようとは誰も思わないので、後でISOのための書類作りの作業をしなければならなくなる。当然、ISOでそのようなシステムを要求しているわけではない。
 システムを作成するには、まず従来の開発の反省と現状把握が大切である。開発のどこに問題があったのか、問題の原因は、本来どの段階で問題を発見することができるか等々、
解析してシステムを作らねばならない。ここで大切なのは、ポイント4でまとめた部門間連携である。トラブル処理に部門間連携をするのは当然であるが、できれば予防管理に連携の力を発揮したい。
 生産以降発見されるトラブル、品質問題の80%は設計に起因するといわれる。設計部門が問題ということでなく、真の問題は設計段階での部門間連携のまずさである。上流、源流段階に総合力を結集させるのは、経営者の指導のもとでのシステムの作成と運用である。
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