ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

コラム いまなぜ成功学か

2005-06-15 | コラム
いま「成功学のすすめ」という原稿を書いています。なにも「失敗学」に対抗するつもりはないのですが、おそらく畑村先生と同じ気持ちで、成功学を考えています。
最近考えられないような事故が多くおきています。単純に考えると人為的ミスとなります。そう結論づけられていますが、本当の原因はもっと深いところにあります。原因は解っているはずですが誰も認めようとはしません。人間誰しも自分の失敗を認めたがらないのです。成功する人は他の人の失敗から多くを学びますが、失敗する人は自分の失敗にも言い訳を用意して何も学ぼうとしないのです。これは、私自身の経験から理解できることです。
組織が失敗の隠れ蓑になることもあります。いわゆる「官僚的組織」がそれです。組織が長期的に放置され内部事情で守りを強めると、官僚化、陳腐化します。これを防ぐためにISOのようにシステムの継続的改善や外に開いた組織、顧客指向があるのです。
組織では失敗の所在は権力で決まります。これをいくら繰り返しても、問題は解けません。そこで、自慢できること、長所、強い点などに重点指向して前向きに成果に向かう力を統合するのがよいと思います。成果に対する目標を共有して、目標と現実の差を問題としてとらえること。また目標を達成できない状況を前向きに失敗としてとらえることで、失敗学を学ぶ準備ができるでしょう。それまで、成功学も実践してみませんか。
自分の目標を持ち成功を頭に描きながら、他の成功事例のプロセスと比較して学ぶことを提案いたします。
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