監視 弾圧 憲法95条

2007年06月09日 | Weblog
陸上自衛隊が市民運動を監視していた件が問題になっているが、以下のような事例もある。

米軍再編にゆれる基地の街・山口県岩国市で、2006年3月12日に行われた住民投票は投票率58.68%をもって成立、投票に参加した市民の殆どが、厚木基地からの米軍空母艦載機の移転に反対の意思を示した。反対票は43433票と、住民投票に参加できる有権者数の過半数をこえた。この住民投票の結果をふまえ井原現市長は、周辺7町村との20日の合併を前に上京、政府に移駐計画の撤回を迫るものと見られている。

その後・・・
           
市長室の窓の向こうで市役所新庁舎の建設工事が急ピッチで進んでいる。昨年の12月下旬、当時の防衛施設庁から、突然、新庁舎建設に対する補助金約35億円のカットが通告された。17年度、18年度と2年間にわたって国の補助金を得た上で工事は順調に進み、最終年度に至り、突然補助金がカットされるとは、信じられないこと。国自ら約束を反古にし、信頼関係を崩すもので、到底納得できない。
                            岩国市長 井原勝介

また・・・

【憲法第95条】
 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。

自民党改憲草案では
 憲法第95条  全文削除

自民党は地方自治や住民の自主的な意思表示や行動、政府が決定した政策に対する反対運動が嫌いなのである。国の政策に反対する自治体や個人には札束で頬を叩くようなこともするし、その法的権利を担保した現憲法の条文すら削除したいのである。このように監視や弾圧は巧妙に行われる。陸上自衛隊が市民活動を監視していたことや、沖縄辺野古に市民運動を排除するために海上自衛隊を派遣した、分かりやすいやり方だけにしか気がつかないのは世間知らずというものである。
先日のエントリーに対してコメントをしてきたハンドルネーム<さざなみ>さんがその典型である。


  それが? (さざなみ)  2007-06-09 03:02:22

で、監視されてなんの問題があるの?
>日本は映画監督や作家など芸術家や表現者の自由もない国とばれる
 行動を監視されただけで、別に何かされたわけでもなし。
 監視されただけで、『弾圧された』みたいに捏造をするな!大嘘つきめ!