さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

豆松嶋♪

2010年10月30日 | 歌舞伎座以外の歌舞伎
古典芸能鑑賞会

この日もかなりの雨が降っていて、危うく行きそこなうところだった。

しかし、松嶋屋三代の「実盛物語」を見逃すのはさすがに惜しくて
どちらの駅からも中途半端に遠いNHKホールに己に鞭打ってでかけることとなった(笑)

筝曲「三番叟」

舞踊「奴道成寺」

歌舞伎「源平布引滝 実盛物語」

眼目の松嶋屋三代の「実盛物語」

斎藤実盛は歴史上の人物、しかしこの狂言は現実ではなかなかありえない筋立てであるが
私は情がある好きな演目のひとつだ。

仁左衛門丈はもちろんのことであるが、お目当ては千之助丈♪
2007年4月、仁左衛門丈の実盛と千之助丈の太郎吉共演を拝見していて、
その時もとても良かったが、3年の歳月、千之助丈の益々の成長ぶりが楽しみであった。

豆松嶋♪ まだお小さいながらお祖父様譲りの「声よし、顔よし、姿よし」♪

見得も形よくきっぱりと決まっていて、長科白もしっかり糸にのっておられました♪
「豆」なんてつけたらもう失礼かもしれませんね。
これからが本当に楽しみです!

実盛が太郎吉を馬にのせるところで一段と大きな拍手が起こった。

実盛と太郎吉の笑顔にホール全体が心温まる雰囲気であった♪