三井記念美術館で公開中の「河鍋暁斎の能・狂言画」を拝見するまで
暁斎が幼少期から大蔵流の狂言を習っいて、実際舞台にも上っていたことを知らなかった。
どちらかと言えば、怖い絵や面白い絵を描く暁斎というイメージが強かったが、
今回の展示作品からまた違った正統派の暁斎の魅力を発見することができた♪
暁斎描く能・狂言画は、さすが自身が舞台に立っていただけあって
とくに「三番叟図」の演者の足に力が漲り、乾坤2冊からなる絵本「能画図式」は実にすばらしい。
また一番面白く迫力があるのは下絵群で、
後ジテが蛇体に変身する支度中の「道成寺図」(鐘の中)も面白かった。
暁斎の娘にしてに幼少期から絵を学んだという暁翠の作品も上品な色彩で素敵なものばかり♪
すっかり河鍋暁斎親娘に魅了されてしまった。