さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

麹町太田姫神社

2010年02月19日 | 今様江戸名所図会
地下鉄半蔵門駅A1(たしか?)を出るとすぐ目の前にある麹町太田姫神社。

国立劇場に行く度に気になっていながらもお参りしたことがなかった。

本当に可愛らしい小さな神社であるが、石段のところにある由緒を拝見してみると
神田駿河台にある太田姫神社の分社らしいことがわかった。

御祭神 倉魂稲命

この神田の太田姫神社というのにもまだ行ったことがないが、
由緒によれば

室町時代、太田道灌の姫が天然痘にかかり、病状が悪化した時、
「山城国一口の里にある稲荷神社に祈願すると、どんな思い天然痘でも忽ち平癒する」と
聞き、早速道灌はその神社に参詣祈願すると姫の病は平癒したそうだ。
それで江戸築城の際、一口稲荷を伏見より勧請して江戸城内にお祀りした。
その後、徳川家康が江戸城改築の際、城内にあった神社仏閣を城外に移し、
太田姫稲荷神社も駿河台の淡路坂(一口坂)上に遷座されたそうだ。
いもあらい(一口)の意味は、天然痘のことを「いもがさ」と呼んだので
「天然痘を洗い流して治す」からきたものと解釈されているとあった。

今は、商売繁盛と病気平癒の神さまとして信仰されているらしい。

昔の江戸の史跡を訪ねるとやはり一番に「太田道潅」所縁というのが多いように思う。

今度神田駿河台の本社にもお参りしてみたいと思った。