さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

絵金その謎と軌跡

2010年10月04日 | 本♪
「龍馬伝」も後半でいよいよ佳境に入ってきましたね。

歴史に疎いので、「へえ~こんなんだったのかぁ!」なんて
本来の史実と混同してしまうほど、福山さんと龍馬がだぶってしまう(笑)
着流しの高杉さんも素敵!でも本当に三味線片手に戦っていたのかしら???

「龍馬伝」の前半に、リリーフランキーさんがちょこっと出演されていましたね。
個人的にリリーフランキーさんにすごく憧れていて♪♪♪
という話ではなく(笑)

河田小龍という龍馬に深く影響を与えた人物を演じておられましたが、
その小龍とも交流のあった「絵金さん」。

先日、板橋区立美術館で拝見した絵金さんの芝居絵屏風に魅せられて
もっと絵金さんのことが知りたくなって読んだ本が、この吉良川文張著「絵金その謎と軌跡」。

これまでの絵金についての研究者たちの説を再考証した著者なりの推論が面白かった。

昨日も武市さんの切腹のシーンがちょこっとありましたが、
武市さんが絵を描いているシーンが沢山ありましたね。
この本によると、武市さんも絵金さんのお弟子さんだったようです。

絵金さんも幕末の土佐に於いて、町人の出だったゆえに
贋作事件に巻き込まれたりいろいろと苦労された結果、
あの強烈なインパクトを与える芝居絵屏風を確立していったらしいです。

絵金さんの芝居絵屏風は、土佐の神社に奉納するために描かれたものであるそうで
美術館で拝見した「播州皿屋敷 鉄山下屋敷」「伽羅先代萩 御殿」などは、
芝居全体の筋立てが屏風の個所個所に盛り込まれていて、
芝居好きが見ると全ての流れが把握できるのが実にいい。構図も色彩もすごい迫力!

私も土佐の夏祭りで公開される絵金さんの芝居絵屏風を一度拝見したくなってしまった。