さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

終着駅 トルストイ最後の旅

2010年10月02日 | 映画♪
ソクラテスの妻とモーツァルトの妻とトルストイの妻を世界三大悪妻と呼ぶらしいが、
そのトルストイの妻ソフィアの愛の物語である「終着駅 トルストイ最後の旅」を観た。

ソフィア役のヘレン・ミレンが、トルストイに対する深い愛情ゆえの寂しさや葛藤を好演している。
クリストファー・プラマーのトルストイも実に良かった。

ヘレン・ミレンといえば「クイーン」も記憶に残る映画。
クリストファー・プラマーといえば、私たちの世代では「サウンド・オブ・ミュージック」の
トラップ大佐が思い出される。

2010年はトルストイ没後100年とのこと。

ロシアの生んだ世界的文豪というだけでなく、トルストイの平和主義やその理想は
その後ガンジーをはじめ世界中の多くの人々に影響を与えたそうだ。

名声や膨大な印税、そしてトルストイのまわりの多くの信奉者たちの中で

いろいろと騒ぎを起こしてトルストイを困らすソフィアであるが、

「Look at me!」(映画では)と
トルストイに迫るソフィアを情熱的で本当に可愛い女性だと思った。

きっとトルストイもそんな妻ソフィアを一番頼りにし愛していたのだろうと思える映画であった。