丹羽レーシングのブログ

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ミッコ ヒルボネン

2006-11-05 10:23:42 | インポート

おはようございます。 風邪で2日間寝込んでいました・・・ 毎年11月の始めは風邪をひいてるような気が・・・

久々に家でテレビを見ていたら、WRCをやっていました。 オーストラリアでフォードのヒルボネン選手が初優勝しました(^^)嬉しいです。

私は2002年に3日間だけですがフィンランドにラリー留学しました。 講師にはマルクアレンのコドライバーを勤めたイルカ キビマキ氏(ランチア037ラリーの話で盛り上がった、いい車だったとおっしゃってました) や当時のフィンランドの若手有力選手(ユッソピカリスト ユハカンガス そしてヒルボネンもいました)

フィンランドのラリーコースはダート(日本のダートとは比べ物にならないくらい締まっている、運動場みたいな感じの路面)ですが道幅は2車線くらいで、コーナーも緩く(直角よりきついコーナーはあまり無い)そして無数のジャンピングスポット(2キロ弱のコースで先の見えない丘が10以上はある)があるコースなのでアベレージスピードもとても高いです。 

最初にランサーのグループN(フィンランド選手権の選手)の横に乗らせてもらった時スピードメーターを覗き見したら「90」だったので「なんだ、そんなに速くないやん、俺でもできるかも~」w  なんて調子こいてたら、よく見たら「マイル表示!?・・・ たしかマイルって1.6掛けるんだよな~ とゆーことは 90×1.6=144キロ(汗)」 

道幅の広さにスピード感覚がにぶっていました。 さっきからこの人140キロオーバーでドリフトしながらジャンプしてるんですけど・・・(胃が上下に動く ジェットコースターの感覚に近い)

そしてヒルボネンの横にも乗りました。 車はワーゲンの2リッターのキットカー(簡単にいうとエンジンフルチューン、6速シーケンシャル、FF)でした。パワーが約300馬力あるようでグループNより加速力はありました。

ヒルボネンはまるで4駈のようにリアをスライドさせて走っていました。はじめて体験するドライビングに、いつもだったら「俺ならこう走る とか ライン取りは とか」 考える余裕というかコースが違いすぎて想像がつかない感じでした。

そして車から降りて彼と話をしてみると年齢が18才!(オイオイ、俺そのころバイクでヒザすってたんだけど・・・)そして一番感心したのが彼の目でした。 いままで色んなトップドライバーを見てきましたが(当時のJWRCにはフランソワ デュバルやアンドレア ダラビッラなど速いドライバーが一杯いました!) 彼の目はとても印象に残っています。 本当に純粋に野心あふれる目でした、だから嫌な感じは全く受けなかったのです。とても不思議な感じでした。 正直彼の目を見てると「こりゃー勝てないな」と思いました。(勝てないと思ってばっかだね・・・)

だから彼の初優勝はとても嬉しいです。これからもセバスチャンローブと真っ向勝負してくれることを願っています。丹羽レーシング