今回は今話題の書籍、河合雅司著の「未来の年表」を採り上げます。
ここ1~2年の世間では、東京都前知事の締め出しと新知事の劇場物語、豊洲市場問題のかき回し、政治家怠慢と不信、森友・加計問題など、確かに政治不信につながる問題が多く続き、これぞとばかりマスコミが早朝から深夜まで国民の関心をかき回し、意図的に政治不信を仰いでいるかのようで誠にもっていただけません。
果たして、今の日本全体はそんな時間を無駄に浪費しているばかりでいいでしょうか。
日本の今日と将来の実情は、「少子化と高齢化」が課題で、さらにはそれに絡む「労働力不足」、「財政難」など、それはとても恐ろしい局面を迎えているのです。
そして社会全体が今やこの大きな難問題に、政財界、マスコミ、そして心ある国民が迅速な手を打つべき局面が迫っているともうせましょう。
書籍「未来の年表」は日本の人口減少の実態について、これから一体何が起きるのかを時系列に、また体系的に整理して示されており、このまま漫然と将来を迎えるわけにはいかないことを警鐘しています。
また著者は、これら問題の対策を著者なりに具体的に提言しており、これからの日本社会と日本経済を真摯に考える上での必読書となっています。
先の大戦で政府と軍部の言いなりに日本をミスリードしたマスコミが、今は反体制派の先鋒かのようであり、むしろ将来の日本を誤らせることなく建設的な提言で社会をリードする責任があり、批判ばかりではなく責任ある体質に早く目覚めてほしいと思うのは小生だけでありましょうか。
なお念のため、ここで言うマスコミとは日本放送協会と日本経済新聞を除くことを申し添えます。
・著 書 「未来の年表」
・著 者 河合雅司
・出 版 講談社現代新書
・発 行 平成29年6月20日