不正咬合である奥歯は定期的に切った。また、この年も、肺炎に罹った。
この年は、また引っ越しとなった。引っ越しのとき、抱かれるのも膝上に乗るのも嫌う兎兎が、引越しの最中、兎兎自ら私の膝上に乗ってきた。キャリーバッグの中よりも、狭いカーペットの上よりも、私の膝上を選んだのだ。膝上でじっとしていた兎兎。嬉しかった。うち(サークル内)がなくなったときは、私が安全地帯になるのだと、つくづく思った出来事だった。
兎兎にとっては2度目の引越しだったのだが、1度目よりは早く食事をしてくれたので、ほっとした。兎兎のうちであるサークル内(安全地帯)は全く変わっていなかったのが功を奏したのだろう。だけど、様子が全く変わっているうち(サークル内)の外へは、なかなか出なくて困った。1度目の引越しの時はすぐに外に出て遊んでいたのに・・・。やはりあれから7年もたって、9才という高齢もあったからだろう。適応能力が下がっていたのかもしれない。人間でも高齢になると順応が悪くなる。それと同じなのかもしれない。やっと兎兎が外に出るようになっても、兎兎の行動範囲はとても狭いものになった。この行動範囲は年を経るごとにどんどん狭まっていったし、殆ど動かなくなったいった。これは年を取ったということでもあるのだが、この引っ越しがきっかけにもなったのかなと思ったりもした。そのような事を考えると、この引越しをしなければ、兎兎はもっと長生きをしたと思うのだ。
この年から、エアコンはつけっぱなしにした。(節電の今だったら無理だったけど・・・)春や秋の頃は、エアコンのタイマーを使ったりして適宜な温度になるようにしていた。
この年の後半、気が付いたことがある。それは、座椅子に飛び乗らなくなったことだ。(過去の記事へリンク)飛び乗らなくなったというより、飛び乗れなくなったのだと思った。そんなに高いわけでもない座椅子なのに(高さ約15センチ)、その上にも飛び乗ることができなくなっていたのだ。ベッドの上、ウッドハウスの上と・・・・飛び乗れなくなっていく高さが、年齢と共に徐々に低くなっていった。見かけでは全く老いているように見えないけど、このようなことに気付くと、老いたのだなあと思い知らされたものだ。
また、もう一つ気が付いたことがある。兎兎はあんなに木などを齧っていたのに、齧らなくなったことだ。高齢で前歯があまりのびなくなったのだろうか?噛む力が弱くなったためか・・・・。よって、この年の秋以降ぐらいから、サークルの扉は取り外した。24時間365日。兎兎はいつでも好きなときに外へ出れるようになったのだ。といっても、行動範囲はいたって狭いが。。。兎兎は殆ど、うち(サークル内)かパソコンの下(サークルの横)、どちらかにいた。でも、おしっこはちゃんとトイレでする。一度おもしろい光景に出会った。それは、ちょっとだけうち(サークル内)よりも遠くの場所でまどろんでいた兎兎が、突如、物凄い勢いでサークルに向かって走り出したのだ。いつにもない焦った走り方に、どうしたんだろう?とびっくりして注視していたら、トイレに駆け込んでいったのだ。それはまるで、ソファで横になってまどろんでいた人間が「トイレに行きたくなったけど、眠いし面倒だなあ」と、まどろみの続行をし続けていて、「ああ・・・・もう我慢が出来なくなった」と、突如体を起こしてトイレに駆け込むのに似ていると思った。
※ デジカメ&ケータイで撮影。
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