疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

週末飲んだ焼酎

2004年10月10日 | 酒蔵
週末は例によってS亭で焼酎を飲んだ。
大型の台風22号が近づいていて、翌日は関東上陸と言われているときだ。
飲んだ焼酎は「晴耕雨読」「国分」「東蔵」「吉兆宝山」
「東蔵」というのは初めて飲む焼酎だったが、ものすごくすっきりしていてとても飲みやすい焼酎だ。
蔵元は東酒造で、東酒造といえばかつて白玉酒造で「魔王」を造っていた杜氏が戻ってきたところとしてよく名前を聞く蔵元だ。

美味い料理で旨い焼酎を飲むのは大好きだが、安い鮮魚を買って自宅で料理して食べるのも好きなので、飲んでる途中に店をちょいと中座し、雨の中デパ地下鮮魚売り場へ行った。
目当ては今が旬の生筋子の他、蟹、エビ、マグロといったところか。
経験上、雨の日は客の出足が鈍るので、商品が多めに残ってしまい、閉店近くに大きく値引きして売る事が多い。ましてや翌日は大型台風の上陸が予想されているため、売れ残りを出す訳にはいかない。
そう踏んでかなりの期待を持って向かったのだが、目論見は大ハズレで、生筋子も蟹も残っているのに殆ど値引がなく、どうにも強気な商売にみえるのは素人判断が甘かったようだ。
予定では買った鮮魚をS亭の冷蔵庫で帰るまで保管しておいてもらうハズだったのに、結局手ぶらでS亭に戻ってしまった。雨のため急ぎ足で往復したため、酔いが回ってきた。

7時から飲み始め、途中一旦席をはずしたものの10時頃まで飲み、家に帰るときには雨は本格的になっていた。
電車にのっている間にも雨は激しくなってきて、地元の駅から自宅まで歩いて帰る間にはビショ濡れになってしまった。

タラバとアブラ

2004年10月05日 | 雑記
最近鮮魚売り場で「アブラ蟹」という名前の蟹をよく見るようになった。
「アブラ蟹」と言っても見た目は「タラバ蟹」そのもの。家庭で蟹奉行と異名をとる私は「タラバ蟹」と「アブラ蟹」の区別はつくが、堅気の衆にゃ区別はつくめえ。

そもそも「タラバ」と「アブラ」、何が違うかというと、種類も違えば生息域も違う。
味も「アブラ蟹」の方が落ちると言われるが、蟹なんて大きさ、実入り、茹で方で味が全然違ってくるので私には蟹の種類による味の違いは判らない。
また、味なんてまるっきり人の好みなので、「アブラ蟹」の方がうまいという人もいるようだ。

つい半年ほど前までは、この「アブラ蟹」を「タラバ蟹」として売っていたり、「アブラタラバ」という変な名前で売ったりしていた。本当の「タラバ蟹」は「本タラバ」という名前で売られていたのである。
「アブラ蟹」は「タラバ蟹」より浅い海域で獲れ、味もタラバより大味なため安く取引される。
でも普通の人は「アブラ蟹」の存在は知らないし、「タラバ蟹」にしか見えないから小売りの段階で「タラバ蟹」として売るのである。
それがテレビの報道番組で食品の不当表示ということで取り上げられ、食品を扱う店では偽装や不当表示というのは命取りになるので、正式な名称である「アブラ蟹」と表示しはじめたのである。

先週金曜日に閉店間際のデパ地下鮮魚売り場で、半額処分していた小振りの「アブラ蟹」を買って帰った。これが当たりで、小振りでも身がパンパンに詰まっていたので、身をほぐすとそこそこ量があり、味もすごく良かった。

ちょっとウンチク
「タラバ蟹」は「鱈場蟹」とも書き、鱈の漁場で獲れることからその名前になったのだという。では「アブラ蟹」はというと、分からないというのが正直なところ。
甲羅に光沢があって油を塗ったようだから、とか、タラバに比べて脂肪分が多いからとかの説があるようだが、活き「アブラ蟹」を買っても甲羅の光沢は別に普通だし、茹でてみても脂肪も意識したことはない。

「石蔵」

2004年10月04日 | 酒蔵
先週の29日に渋谷のHに飲みに行ったときに、店長一押しだった焼酎が白金酒造の「石蔵」だった。香りが良く旨い焼酎である。
この石蔵という芋焼酎、以前近所の酒屋で買ったことがあり、在庫を期待して久しぶりにその酒屋を訪ねてみたら4本だけ四合瓶の石蔵が置いてあった。
店主曰く「半年以上ずっと入ってなかったのに、4本だけ入ったばっかりなんですよ」
おそらくその通りだと思う。

半年ほど前まではちょくちょくその店で「薩摩の風」「美し里」等を買っていたのだが、自分も片棒を担いでるであろう焼酎ブームの煽りを受け、その2種類が欠品することがあり、また他の種類も結構豊富に取り揃えていたのだが、目に見えて品薄になってきた。
まあ、それだけ良いものばかりを取り揃えていたという裏返しであり、コンビニに置いてあるような焼酎や、雑誌の広告に出ているような焼酎は置いていない。
そんなことがあり、しばらくその店から遠ざかり、ネットショップからばっかり「小牧」「三岳」を中心に購入するようになっていた。

昨日久しぶりにその酒店で買ったのは「石蔵」と「千鶴」だ。
「石蔵」の蔵元である白金酒造の普及品「白金の露」も買うべきか迷ったが、自宅には未開封の焼酎が何本かあり、家族の目に入るとあまり印象よろしくないので、目立たぬよう2本だけを買って帰った。

昨日の晩酌の肴はネットショップで買った小龍包と、自分で作ったイクラの醤油漬け。
旨い焼酎と美味い肴があれば、しばし幸せな気分に浸れます。