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映画「関ヶ原」

2017年08月28日 | 映画・DVD
8月26日鑑賞
言わずと知れた司馬遼太郎原作の実写化。
原作は今まで三度読んだ。好きな時代小説だ。
司馬遼太郎の作品は石田三成の視点で書かれており、家康は逆賊。初めてこの小説を読んだ時は目からウロコでした。

原作はかなりの長編小説で、2時間ちょっとに収めるため、前半の関ヶ原の合戦に至るまでの人間模様がだいぶ端折られている。なので原作を読んでいない人には展開が見えづらいと思う。

秀吉役の滝藤賢一さん、肖像画とそっくり。亡くなる頃のやつれ具合はメイクとはいえすごい。
役所広司さんは役作りで太ったのかCGなのかはわからないけど、でっぷりした腹には目が点でした。
初芽はあそこまで必要?

裏切り者の代表みたいになった小早川秀秋は、小説では業を煮やした家康が鉄砲を打ちかけて、動転した秀秋が大谷刑部隊を攻めた事になっている。諸説あり、映画では少し違った描き方をしている。
この時、金吾中納言の実年齢は17,8ぐらいの若者。その辺の頼りなさを東出昌大がよく醸し出している。東出昌大の地かも知れないけど。

全体としては見応えのある映画。
やはり原作が長編なので、描かれていない気になる部分がたくさん省略されているのは残念。全部やったら小説同様上中下の三部作になってしまう。

出演者が超豪華で、観て良かったと思える映画でした。