疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

白ゆき姫殺人事件

2014年04月03日 | 映画・DVD
奈々緒さんの美しすぎる死体がオープニング。
そしてTwitterの文字がスクリーンを埋め尽くしていく。

10年近く前「電車男」がブームになったけど、あんな感じ。
映画としては外道だと思っている。

それにしてもTwitterのリプライが早すぎる。芸能人並みにフォロワーがいないと、チャットのようにリアルタイムでのリプライは無いだろう。


井上真央さんが演じる地味な女は常に伏し目がちで目立たないけど、存在感のある演技が必要になる。
一方奈々緒さんが演じるのは超美人だけど、性格の悪い女。

奈々緒さんは、井上真央さんと女優として比べてしまうとまだ及ばないけど、役に対する入れ込みようと熱意はすごく感じられる。

監督が奈々緒さんの死体は美しすぎると評したが、それだけじゃない。
目を見開いたまま、灯油をかけられたり、ゲル状の着火剤をかけられるシーンがあるけれど、微動だにしなかった。
動くなって言われたって、いきなり水をかけられたりしたら、少しはビクッてなるし、顔にしぶきがバシャバシャかかると瞼だって動きそうなものだけど、視線さえ動かなかった。


この映画、いわゆる大御所は出ていないけど、中堅どころの良い役者さんがたくさん出てる。
綾野剛さんは好きな俳優ではないんだけど、チャラいクズ男役は実にうまくはまってた。
私的には藤原竜也さんに次ぐクズッぷりで、新しい発見だった。

この映画は、殺人事件の真犯人を突き止めるという本道のほかに、SNSの危険性をテーマにしている。
Twitterに得意げに自己自慢を披露するが、そのうち自爆してしまうバカッターと呼ばれる人たち。
綾野剛がまさにその役で、自宅や勤務先、顔写真まで晒された挙句、契約社員の契約も打ち切られるハメになる。

自分もツイッター民だからなのか、途中で飽きることもなく、最後まで観られた。